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コーピング・スキルズて? [お勧め本]


回生を生きる―本当のリハビリテーションに出会って

回生を生きる―本当のリハビリテーションに出会って

  • 作者: 鶴見 和子
  • 出版社/メーカー: 三輪書店
  • 発売日: 1998/05
  • メディア: 単行本

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  • 今年最後の日です。今年最後に 上田敏先生のお考えを紹介したいと思います。
  • それでしつこく同一本紹介の3回目です。今回は「目標指向的・積極的リハビリテーション・プログラム」のベースとなる考え方、コーピング・スキルズの紹介です
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  • 片麻痺のリハビリについて、ネット上でも「死に物狂いのリハビリで良くなった」とか「奇跡の回復」との言葉も見かけます。それはそれで大変結構なことだと思います。
  • ただ私を含め大多数の人間は、現実的には長期にわたっての少しづつの回復を目指さざるを得ない状況に置かれていると思います。
  • そんな私達には別の視点、複眼も必要だと私は感じており、その思いがこのブログを開設するきっかけにもなりました。
  • ですから上田敏先生の次の文章には大変共感しました。少し長いですが引用します。

  • リハビリテーションは障害(というマイナス)を減らすことばかりを目指すのではなく、むしろ残された、または隠れてはいるが開発可能な機能や能力(というプラス)を引き出し増大させることに力点を置く「プラスの医学」である。そのためには「機能回復訓練」(普通これだけが「リハビリ」だと誤解されているが)でなく障害による実生活上の様々な困難にうまく折り合いをて困難を困難でなくしていく技能(コーピング・スキルズ)の学習が大事である。そしてそれに同時に心の中にある障害ともうまく折り合いをつけそれに負けないようにしていく心の(あるいは魂の)技能(心理的コーピング・スキルズ)の獲得が必ず伴っていなければならない。
  • 私達は「機能回復訓練に」にとどまりがちな、本来の精神を失って形骸化した旧来のリハビリテーションから脱却して、初心に戻って再出発する必要を痛感し、それを「目標指向的・積極的リハビリテーション・プログラム」と名付けてその一層の深化と普及に努めているが、その重要なポイントの1つがこのコーピング・スキルズである。

  • いかがでしょうか、私達にとり機能回復は最も切実な願いですが、皆で機能回復競争をしているわけではありません。障害の部位も程度はまちまちで、他人と比べられるものではありません。しかも道のりは長いです。
  • 障害を負ったことにより、隠されていた能力が幸運にも顔を出すかもしれませんが、コーピング・スキルズを磨いて、それなりに楽しく暮らせれば、隠された能力が表出さなくてもそれはそれで良いと私は思います。ただ障害を糧とした心理的変容は必要かと思います。


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