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ピア・カウンセリングの考えピュア(純粋・きれいごと)過ぎないか!? [リハビリ、入院・通所]

ピア・カウンセリングのことをこれまで何度か書いてきたわけですが、「ピア・カウンセリング」の考えや事例はピュア(純粋・きれいごと)すぎやしないか?という疑問を持たれた方が多いと思います。
 
当然です。
 
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年齢を重ねたいわば百戦練磨の人たちがいくら病気入院とはいえそんなに簡単に仲良くなって互いに良い影響を与え合うものなのか?
 
 
私の読書メモを見直しているとこんな一文が見つかりました。横田整三著「脳卒中リハビリ日記」の一文です。
 
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脳卒中リハビリ日記 (朝日選書 (271))

脳卒中リハビリ日記 (朝日選書 (271))

  • 作者: 横田 整三
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 1985/01
  • メディア: 単行本

病室で患者同士は仲が良いけれども仔細に見てみると そうでもない事実に沢山直面する。
 
病症も違い比較しても意味がないことなのにそれを無視してしまう 

病人と言っても人の子で、その後で何も特別な人種が新たに誕生しているわけでもない。
 
だから「同病相憐れ」はそのまま「同病あい憎む」につながりにつながりかねないと思う。
大半は嫉妬の変形として「同業相憐れんで」でいるのであるまいか。
 
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何も働きかけなければ多分そうなのです。
 
ただ入院時は通常と違い仲良くなるための好条件もそろっています。
まず何より同じ病気で苦しんでいる。寝食を共にしている。当然時間的余裕があり、退屈しのぎにゆっくり会話できる。日常の利害関係を離れている等々です。
 
 
もちろん仕事などで持っていた自負心・プライドまで消えているわけではありませんが、コミュニケーションをはかるのに、これだけの好条件がそろった環境はそうないと思われます。
 
ですから、メンバーの選定と会話の場の設定で素晴らしいピア・カウンセリンググループが誕生することは不思議でも何でもないと思います。
 
 
問題は治療する側に、その意識があるかないかだと思います。
 
 
 
私の回復期リハビリで入院した病院では、病室は病気の内容、人柄などで患者の組み合わせが考えられていました。「今度入ってくる人は、あなたと気が合うと思う」など看護師さんから事前に教えってもらってもいました。
 
何もしなければ、上記の横田さんのおっしゃる通りの状況に普通なるでしょう。
 
私たちのグループも2年後に同窓会を開いたときには、目の前で互いを嘲笑しあうなど、思いやりのかけらもない普通のどうしようもない、おちゃん、おばさんのグループになっていました(笑い)。
 
ですから入院時の機会を逃してほしくないのです。逆にそんな我々でも入院中は、良い関係を築あげていたのですから。
 
治療側に立つ方に再度お願いします。入院患者同士のピア・カウンセリングの場ぜひ作っていただきたいのです。我々の病気・障害ばかりでなく、まず我々を人間として見ていただきたいのです。
 
我々患者・障害者側ももこのような体験があれば、積極的に情報発信していったら いかがでしょうか。
 
 
今後同じ病に倒れた人が出ても、こんな場があれば
 
 
精神的に最もつらい時期に、立ち直りを助け合う
 
 
ことも可能であると思います。
 
 
欠点ばかりに目を向けず、ピア・カウンセリングの良い面を積極的に生かす取り組みがもっとあってよいと思います。
 
 
 ◆◇関連記事
 

ピア・カウンセリング その1

ピア・カウンセリング その2

ピア・カウンセリング その3

 

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