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語り合えない切実なお金の不安 その1 [脳卒中で廃業から、老後資金作り]

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脳卒中で入院していた時も、現在でも、片麻痺障害者同士でなかなか突っ込んで語り合えないのが、お金すなわち経済的な面ではないでしょうか。


私が、脳卒中で倒れ片麻痺になって、最も心配したのが経済面。将来のお金の面での生活不安です。休業補償等の補償面で考えると大企業や公務員の人はピラミッドの頂点と考えられます。
一方、私は最下層である自営業者です。組織に属していないから休業補償など、何も期待できない。自分が働けなければ一円の収入もない生活なのです。おまけに息子二人は未だ高校生、これからが一番お金のかかる時期です。
 
どうすればいいのか?将来に対する不安は募りますが、逆に不安が大きすぎ誰に話すこともできませんない。将来に見通しが立たないから、状況が明らかになるのが恐ろしかったこともありました。

こんな話をどこからともなく聞きました。『後遺障害が重く仕事への復帰はほぼ絶望的。職人仕事で自営業の一人親方。その妻の相談に、ある看護師が「離婚しかないねえ。それから生活保護の申請」と答えたというのです。』
私は仰天しました。やはり、最悪そこまで覚悟しなければならないのか。

2年前、失業し痴呆の母を道連れに、車中に練炭火鉢を持ち込んで自殺した、息子の同級生の父親のことが、頭をよぎりました。もはや私に、残されたのは生命保険だけか・・・。どんどん悪い方に悪い方に考えが落ち込んでいくのです。

一方、私の病室で聞こえてくるのは、病気しても年収1千万だとか、障害年金月20万円とかの話です。そんな中では、私の悩みなど切り出せません。「メガネさん公務員やろ?。だったら心配しなくってもいいやん」との言葉をかけられても、ただ力なく笑っているだけです。私、見かけが地方公務員にしか見えないんです。三好春樹先生と似たタイプ。

私は、今でもこの時のことが忘れられません。私のこれまでのブログを読んで「ええ気なもんや」とはき捨てる人が必ずいるはずです。そう感じてブログを書いてきました。ですから今回のようなお金の話を一度書いてみたいと、ずーと思っていました。

つづく



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タグ:お金
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