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脳出血から始まった40年ぶりの再会 その2 [障害者として生きる]

ある日N君から電話がありました。

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「Y君、H君とも相談し、サッカー部の同級生で同窓会をすることになった。お前も参加するように」とのことでした。


私は「俺は障害があり、京都や大阪までは行けん。足手まといやから3人でやってくれ」といったのですが、


「それで場所は、メガネの住んでいる町に集まることにする。だから参加するように」とのことでした。


そこまで言われれば私も、もう断れません。必ず出席するから高校のある思い出多い町に集まろうと提案しました。


私は当日も、未だ半信半疑でした。超多忙なY君やH君は多分来れないに違いない。

「北海道からわざわざ来るの??」という感じでした。


当日、会場に早く着いた私は、ぼんやりロビーのソファに腰かけていました。

しばらくすると、見知らぬ2人が入ってきてフロントカウンターで何やら話しています。


その二人が、今度は私の方に歩いて来ます。私は知らない二人だと思っていると・・突然

「メガネやんか!何やお前、高校の時と何んも変わってないやんか!」というのです。


よくよく顔を見るとそれは、Y君とH君です。汚いユニホーム姿しか記憶にない私は普通の服の二人がわからなかったのです。

 

それから二人を迎えに行き駐車場に車を入れてきたN君が加わりました。

そこはもう高3の劣等生だったころの部室です。40年という時間が一気に巻き戻されています。


「メガネがさぁ~、選抜チームのFW(フォワード)とマッチアップした時、反則タックル連発しまくって、ついに審判に呼ばれてさぁ「君!高校生らしいプレイをしなさい!」て注意されたやん、あれおかしかったなあ~」

「うるさい!お前こそ女子マネジャーにリンリン、ランランとか上野動物園のパンダの名前付けてヒンシュクこうたやないか!」

ろくな思い出はありませんが、大いに盛り上がります。


3時間くらいはあっという間に過ぎ、写真を撮るでなし、住所を交換するでなし、昔話で盛り上がっただけで、そのまま大いに満足して別れました。まるで40年前と同じです。


もう二度と会えなくても私は大満足です。


今まで同窓会にさえ1度も参加したことのないY君とH君がわざわざ来てくれたのは多分私が脳卒中で片麻痺となり、おまけに心筋梗塞までやったからだと思います。循環器科の医者であるH君が、私の病気を他の2人に説明したのかも知れません。


この病気になって良かったとは決して言えませんが、それでもそれ故、もう二度と会えなかったかもしれないY君とH君にN君を通じて再会できたのです。私は大満足です。

 

高校の時、部活でサッカーボールを追いかけたことが、40年後、こんな意味を持つなんて・・。本当に人生は生き延びてみなければわからないのです。

 

                         それじゃ~また。 

 

 

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