茨木のり子さんのブログ [その他(ブログ等)]
もちろん、茨木さんの時代にブログはありませんが、もし茨木さんがブ ログを書いていたら、こんな味のあるブログになるだろうと具体的に思わせます。「料理の写真+レシピ+日記」どれも秀逸です。
●月●日
いつまでも「みずみずしく」精彩があって面白い女でいたいのに・・・私の頭をしめているのはだんだん現実的になってしまって、口やかましくなって世話をやきたがって、 ツマンナイヤツになっていくような気配、アヤウシ 。
茨木さんの「みずみずしさ」が逆に伝わってくる。「面白い女でいたい」こんなこと考える人好きやなあ~と私も無条件に同意してしまう。「面白い奴」「おもろい奴」は関西では最高の誉め言葉です。
●月●日
暖かい日差しを浴びて、みかん箱を焼いて本箱を作る。二人とも真っ黒になり2時半銭湯へ出かける。街を揃って歩くのはなんとなく照れる。これも古い感覚なりといましめて堂々と歩く。いい日曜日だった。自分で作ったものはこんなにもほのぼのと楽しいものか。
3月3日
三越から送ってきた小さな紙ひなを飾り、菜の花をこんもりとさし、家中の小さな人形をラジオの上に並べ、お寿司を作ってささやかに祝う。彼(夫)しみじみおひなさまを眺めていた。つつましい幸福。若い私たちの今の良さを、失わずに行きたいと思う。
■オマールエビのリゾット、コーラルソース
こんな本格的なもの家庭でつくっていたんだ、茨木さん。
■マカロニナポリタン
麺はうどん代用、鶏もつ、ケチャップ
何とも庶民的に、しかも大胆に変身しています。
■鶏とびわの甘酢あんかけ
びわは缶詰だから、材料は手に入りやすい物ばかりですが、料理上手がわかる一品です。おそらく酢豚(パイナップル缶+豚肉)が元でしょうが、一工夫でこんなおいしそうな一品を作るなんて脱帽です。
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ところで、話は全く変わりますが、我々脳卒中ブログ村を眺めてみると、ブログを始めた初期ころは、誰しもやはり治療、リハビリが話題の中心となり、しばらくすると、日常の生活が中心となる。
片麻痺の日常生活の日記がいいなあと思える人は、初期の治療・リハビリに関するブログ記事もいい。過去の記事を時々アップされているのを読んでみて感心しました。
茨木さんも日記、料理どれもいい。
山形県の庄内地方は、茨木さんのご主人の故郷で、いま茨木さんもご主人とともにこの地で安らかに眠られています。ここは作家藤沢周平の故郷でもあり小説の舞台でもあります。私が一度ぜひ訪れてみたい所です。
それじゃ~また。
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