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トンネル内は出口しか見えていない!視野の狭いトンネルビジョン [お気をつけあそばせ]

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ある日、散歩していると、突然声をかけられました「頑張ってますねえ」 珍しい声かけだったので立ち止まってみると 杖を手に持った70代と思しき男性が立っていました。


「私も以前脳梗塞で倒れましてね、まあ1ヶ月ほど入院しました」とのことでした。

このsさんは、自動車関連の大手企業に勤め、中国の工場へ現地指導にいった帰りの空港で倒れたとのことでした。


それから度々話をするようになったのですが、このsさん、退院後3年で趣味の単車に乗ったというのです。今なら奇跡の回復と言われそうな話です。


このsさんの私へのアドバイスはこうです。

「毎日克明なリハビリ日誌をつけなさい。わたしは診察の度にそれを医者に見せていた」、つまりそれをやれば自分と同じように回復すると言いたいようなのです。


sさんは大手企業で工場のファクトリーオートメーション(工場における生産工程の自動化を図るシステムのこと「FA」と呼ばれる)の専門家らしく工学系の知的な方です。


そのsさんでさえこんな認識なのです。後遺症が軽く、この病気を深く知る必要がなかったからだと言ってしまえばそれまでですが、これは典型的なトンネルビジョンだと思います。出口のかすかな明かりが見えているだけで、周りが全然見えてない状態をトンネルビジョンといいます。要は自分の周り5mしか見えていないのです。

 

良い意味では、一点だけに集中できている効果を指しますが。いずれにしても視野が極度に狭いわけです。またトンネルビジョンに陥っている人の特徴は「後付けする(後知恵バイアス)」ことです。現在から過去を振り返って、過去の自分の判断が、いかに正しかったかを後付けで主張します。ようするに年寄りの自慢話ですね。あたかも当初から地震を予測していたかのように言い始める学者もこれにあたります。


トンネルビジョンの状態に至らないために、わざわざ反対意見も探しだしてきて、並べて検討するわけです。盲目的なひとは失敗する人の典型だからです。「後付け」に陥らないために、判断の記録もきっちり残し、後日その判断が適正だったかどうかを検討します。判断力が向上しなければ、後々大けがすることになるからです。

 


「運動機能の回復が早い」だから「私のリハビリは正しい」、さらに「自分は正しかった。頭がいい」とまで鼻高々になっている御仁がブログ村にもおられますが、自分がトンネルビジョンの状態だと気がついていないのです。ひょっとしてこれも後遺症なのでしょうか。

 

まあ考えの視野が狭くなっている、発想が貧弱になっていることは、私も退院してすぐに気が付きました。日常は問題なく過ごせるレベルかもしれませんが、プロとして仕事するには厳しいだろうなあと自覚しました。私は、今も自分の「脳」に自信がありません。それで、ブログを書いて毎日、自分の脳を点検しているようなところがあります。


御同病の皆さんトンネルビジョンに「お気をつけあそばせ」です。



それじゃ~また。

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