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患者同士の痛い会話 その2 先輩そりゃないで~ [障害者として生きる]

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脳卒中片麻痺の先輩が後輩に対して一言。先輩は右麻痺、後輩は左麻痺でどちらも杖をついて歩いています。


(先輩)私は倒れた時、脳の損傷がひどかった。医者が家族に対して「ひよっとすると、一生車イス生活で、言葉も話せんかもしれません」と言ったそうや。けれども必死になって、一生懸命リハビリしたからここまで回復したんや。

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(後輩に対して)私が、見るところあなたはものすごく軽い。だからすぐに杖で歩けるようになったんや。


まあ、これ典型的な話ですわ。先輩はかなり知識を身に付けている。対して後輩は、倒れて間もなくで、この病気に対する知識が少ない。左麻痺と右麻痺の違いも分からないから失語についても知らない。いわゆる情報格差がある状態(情報の非対称性)で後輩は先輩に言い返せないで、黙ってうなずくだけ。ちなみに失語がないのは右脳損傷=左麻痺のためで、障害が軽いわけではありません。


これどこのリハビリ室でもみられる光景です。リハビリ室では徐々に格差が埋まっていくからいいのですが。これが、ブログ村でも見かけられることがあります。


「わたしの症状はものすごく重かったけど、わたしの考えたリハビリがすぐれていたから奇跡的な回復を遂げた」いったいどうやって読んでいるものは確認すればいいのですか?

さらに、相手を実際に一度でも見たわけでもない、会話したわけでもないのに記事の印象だけで「あんたの障害は軽い」などと言い出す。これ本当に失礼な話です。

こんな方の記事がブログランキングでは常に上位を占める。私にはさっぱりわかりません??


まあランキングは置いとくとしても、最低限のマナーは守りましょうや。恥を忍んで正確な自分の状態を記事にされたり、ありのままの障害の姿を写真で投稿される方もおられます。自分に甘く他人に厳しいのは、誤った情報を発信することになりかねません。自重したいものです。


またブログ村は、障害の重い人間も気楽に発言できる場でありたいですね。自分の障害の回復が早いのは努力のせい、(頭が良かったから)適切なリハビリをしたせいなどと強調されると、回復の遅いものは、励まされるどころか、気分が沈み込みますわ。底意地の悪さが出てますぜ、先輩!


でもこんな先輩のようなお方、基本的に友人を作るのが下手で、さびしい人なんでしょう。脳卒中で片麻痺となったことで、これまでとは違った人間関係をどんどん築いていかれる方がおられます。一方、こんな先輩はどんどん孤立感を深めていくのでしょう。したたかに生きる術を覚えないと老後が心配ですよ、先輩!


 それじゃ~また。

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