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雨の日は、びしょ濡れになって歩きました [障害者として生きる]

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私の室外歩行には、装具と杖が手放せません。実際、装具と杖がなければ50m歩くのがやっとです。


■雨の日ずぶぬれになると、障害が憎い

ですから雨の日は、ずい分濡れました。濡れるとひどく惨めな気持ちになるのです。病院等の建物の中に入ると、周りの人はほとんど濡れていないのに自分だけが全身ずぶぬれになっている。周りの皆さんにじろじろみられ「ああ~障害者になったんやなあ~」と一番実感させられる時です。私の全身から怒りのオーラが出ているのか、さすがにだれも声をかけては来ません。カッパ着用も考えました、しかし車中ではうまく着れないのです。


私は長く民間人、自営業でしたので、得意先との約束に遅れることなど、できるはずありません。直前に飛び込み自殺があって電車が動かなくなった時が、40年間でたった一度の遅刻した時でした。ですからいまだに、馬鹿みたいに時間を守ろうとするのです。それで結果ずぶ濡れです。


■ついに杖なしで歩ける横歩きを見つけた

もちろん装具をつけて傘をさしての歩行練習しましたが、とても実用になるレベルではありませんでした。でも様々な歩き方を試す中で、横歩きなら杖なしで歩けること発見したのです。病後3年も経った頃だったでしょうか。この時は本当にうれしかった。同病の皆さんならお解りいただけると思いますが、「急に世界が広がった」感覚です。


それから実際に傘をさして歩く練習ずい分やりました。これは風に備える練習でもあります。晴れの日は、やはり出会う人は、不思議そうな顔されますが、そんなこと気にしていられません。もうあの惨めな気持ちだけはたくさんです。


私は健常者風歩行はできないが、雨には濡れ続けたくはない


同じブログ村のある方が「思うに健常者風歩行ができるというのが傘さしには有効では」と述べられていました。さらに健常者風でないと悪い癖がつくとのことです。


この方のブログに時々登場するようになった「健常者風歩き」との分かりずらい表現ですが、例えば「横歩き」に対して「健常者風歩き」と対比して考えると分かりやすいですし、本音も透けて見えます。変則歩行に対して自分は当然健常者風歩行であると、要は自分の方が優れていると言いたいわけです。


でも、健常者風歩行できないから障害者なんですよ。私の傘さし横歩きは苦肉の策です。でもたとえ好奇な目にさらされたとしても、これから何十年も濡れて歩くよりはるかにましです。いくら障害の程度が軽いとはいえ同病者のこの辛い気持ちがわからんなんて!?この想像力の欠乏こそが障害なのか!?


■自分にあった安定し安全な歩行が一番大事

悪い癖って言いますが、一体横歩きは一か月で何度するというのでしょうか?悪い癖は圧倒的に普段の前歩きで付くのです。


それに安定して歩ける歩き方が、悪い歩き方のはずありません。一度でもスポーツをやったことがあれば簡単にわかることです。イチローや野茂のフォームは変則ですが、悪い癖がついて故障してますか?二人とも故障知らずで大リーグでも素晴らしい成績を上げました。


皆さん、障害の程度に応じて自分なりの最適な歩行を見つけましょう。「雨の日用」だけでなく「坂道下り用」、「砂利道用」など様々見つけられると思います。「健常者風」でなくても安定して安全に歩ければいいのです。多少笑われったていいじゃないですか!


 それじゃ~また

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【同病の三本松のおじさんの一言】

杖なしで歩きたい、傘を差したい、健常者のような歩容にしたい、早く歩きたいと発症3~4年ぐらいは誰でも考えますがその時期を過ぎると、人生ではそろそろ先が見え始める壮年期、他人さまと比較して云々ではなく個人個人が違いを認識して互いを認め合う社会の実現に向けて一歩でも努力したいです。


【返信】

移動法はあくまで手段で、移動することでしたいことが目的です。快適に、安全に移動する方法を自分で工夫することが一番だと思います。参考になるような知恵を出し合いたいですね。

タグ:片麻痺生活
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ニゼック

「健常者風」の方の傘の件についてのブログ記事は、私が傘のことにつて記事を書いた3日後に書かれたものでした。
あの方はあちこちの記事をよく見てますね。私も人のことは言えませんが(笑)。

悔しいけれど、文章は読みにくいけど、自慢要素もあるけど、一部参考にしています。うまくできないけれど、この状況が障害者なんですね。私も悔しいですもん。

私は、一部のケースで傘を持つようになりましたが、屋根のないバス停からの乗車にはまず使えないのです。バスが来た時に傘を畳みながらカードを出すなんて、これこそ両手の使える健常者の「特権」ですね。

傘を使うケースは、駅からの乗り降りと、バス停の降車のみです。
傘を使ってもまともに歩けるわけではなく、ヨタヨタしか歩けないので、通常の2倍は時間がかかっています。
傘をさして健常者風に歩けるなんて、これ、あなた健常者じゃないの?と言いたくなります。
by ニゼック (2017-07-07 08:27) 

yuko

「健常者風歩行」という名称を目にする度に胸がざわざわします。
きっと私はその言葉を使って自分を評する人に嫉妬しているんだろうなぁって思います。

でも、夫にとっては正しい姿勢とか健常者風とかはっきり言ってどうでもよくて、「気持ちよく目的を果たすこと」が一番大事なことなんですよね。
誰も笑いませんよ。
その人にとっての最適なんですもの。
今現在の最適を見つけた時ってすごく嬉しくありませんか?
私は、回復と並行して今の状態を把握してそれを生かした動作を考察実行し続けたいです。


by yuko (2017-07-07 10:22) 

meganesaru707

覚えています。バレバレのケースでした(笑)

テーマをパクって(?)も、元記事を理解して、それにプラスして自分なりの経験とか、考えを付け加えるのであれば、それは読む者の参考になると思うのですが、単なる連想ゲームで、けむに巻く専門用語のオンパレード、その果てにやっぱり自慢話のワンパターンではゲンナリします。

片麻痺障害者の歩行に、気候(雨の日、風の日等)、道路コンデション(坂道、未舗装の道等)、交通手段(電車、バス等)は大きな課題です。みんなで経験と、知恵を出し合っていければと思っています。
by meganesaru707 (2017-07-07 10:25) 

meganesaru707

yuko 様

家族・介護者の目線でのコメントをいただくと、本当に新鮮です。
私の妻は、私を介護しながら、どんなことを感じているのだろうか・・?
私も多少想像力が欠乏しているのかも!?(苦笑)

私と妻が見つけた最適な動作「生活動作の方法」をテーマにした記事を来週から順次アップしていきます。皆さんの参考になればいいのですが。またご意見聞かせてください。
by meganesaru707 (2017-07-07 11:01) 

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