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退院後元気が出ない7つの理由(その3)獲得された無力感 [リハビリ、入院・通所]

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退院後元気が出ない7つの理由 

その3 獲得された無力感

 


障害を抱え以前のように動けない。何をやっても駄目だ駄目だということをあまりにも多く経験していくとと無力感に陥ってしまうということです。





「獲得された無力感」というのはもともと心理学の言葉ですが、これは動物実験から来ている言葉です。


 

犬をハンモックに積んでぶら下げ電気刺激を与えます。犬は最初は電気支援から逃げようと暴れます。しかし、いくら暴れてもハンモックに吊るされていますから犬は逃げられません。そのうち電気刺激を与えても犬は動かなくなります。


 

今度は、そういう経験をした犬とそうでない普通の犬を同じ電気仕掛けの箱に入れます。この箱はすぐに逃げられるようになっています。


 

それで、電気刺激を与えます。普通の犬は当然すぐに逃げ出します。


ところが。ハンモックに吊るされてやってもやってもダメだということを経験した犬は電気を通電されても動きません。逃げていける箱なのですが、逃げていかないのです。これを「無力感が獲得されている」というのです。


 

脳卒中片麻痺となって退院した後、慢性期になると同じようなことが起こるのです。歩くのに何倍も時間がかかり、雨が降ると外出できない。行きたいところはあるけれどもそこはトイレが和式だから行けない。あそこの段差が怖い。階段も多い。そうして悩んで結局行くことを止めなくちゃいけない場合が多くなってくる。


 

以前のように何かをやろうとしても、それは駄目、これも駄目ということを繰り返します。それでハンモックの吊るされた犬のようになってしまうのです。


 

次第にやろうという気持ちがそがれていく。むしろそういうこと思わない方が心理的には楽になります。これは「無力感が獲得」された状態に近いのです。


 

それじゃ~続きはまた

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