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ホーキング青山著「考える障害者」(1) [お勧め本]

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◆ホーキング青山著「考える障害者」 をご紹介いたします。



ホーキング青山市氏は、車椅子芸人として活動のかたわら訪問介護事業所の経営もされています。


身体障害者で先天性多発性関節拘縮症という生まれつき手足などの関節が未発達で変形して動かない障害があり普段は電動車椅子に乗られています。


◆今回は「タブー を考える」、「建前を考える」、「社会進出を考える」、「美談を考える」、「 乙武氏を考える」、「やまゆり園事件を考える」、「本音を考える」 と7つの切り口で、障害者 に関する問題を考えられています 。実に多面的に深く考察されています。ただし、最後に結論付けて、これはこうだと言っておられるわけではありません。


◆障害者や健常者、社会インフラな ど様々な視点で捉えることによって、問題の本質をあぶり出そうとアプローチされているのです。これが実に分かりやすく多面的に考えられているのです。簡単に結論づけられないことで、逆に障害者問題の複雑さ奥深さが浮かび上がります。

 


いつものように印象に残った部分を抽出します。

 

 

 

考える障害者 (新潮新書)

考える障害者 (新潮新書)

  • 作者: ホーキング青山
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/12/14
  • メディア: 新書

 

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◆ 結局障害者として生きていてすごくよく分かるのは、障害者の前に提示されるのは、ほとんど綺麗事だけでの建前だということだ。


障害は個性なんて本当は思ってもいないくせに言う人がいる。障害者の社会参加なんて本気でさせようと思っているわけでもないのに言う人がいる。


やっぱり建前が多すぎるのだ こういう綺麗事だけが横行している間結局物事は何も進まないと思う

 

■人前で表現するということは、その表現自体が評価されるべきでありそれ以外のことが評価された段階で表現自体は全て否定されたと言っても過言でない。


私自身が障害者の芸人となって生きていて、お客さんの偏見や同情等の意識と常に戦ってきたと言う自負はある。お笑いのライブでネタが純粋に受けて「面白い!」と褒められるのか「身体のハンデを抱えながらもお笑い舞台に上がって頑張ってエラい!」と褒められるのか。同じ褒められても天地雲泥の差だ。

 

私はデビューしたときから、障害者であってもプロとして通用することを目指してきた。

 

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素晴らしいプロ意識です。多くの人は、仕事でもプロフェッショナルになれません。アマとプロの間を隔てる壁も意識出来ないでいます。ホーキング青山さんのプロ根性見上げたものです。障害者だから多少は許されるではなく、報酬を得る以上は甘えは捨てなければなりません。

 

それじゃ~続きはまた

【同病の三本松のおじさんの一言】


軽度の身障者として日頃置かれている環境に、あまり問題意識を持たずくらしている人間として、ちょっと変だなと思うことがあります。それは善意のごとく行われる行動がその人の真心からではなく、憐れみの感情による行為と認識した時、逆に身障者として過剰に立場を利用しての傲慢と見える行動に、甘えの心理が透かし見えるときです。うまく言えませんが、健常者と身障者、身体的な差こそあれお互い裸の人間として、謙虚な気持ちでのお付き合いが大切かと。


【返信】

激しく同感いたします。お互い謙虚に腹を割って笑顔で交流したいものです。

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