お金奮戦記(その9) 奮戦から心の解放に向かって<2> [脳卒中で廃業から、老後資金作り]
前回の続きで、最終章です。
■安易に人に頼らず奮闘する
お金の面で肉親や、友人・知人に安易に頼ろうとしなかったことも良かったと思う。
何より気力が萎えないのだ。自分でなんとかするしかない。現実から逃げられない。だから、障害を理由に無気力に陥る(おちいる)ことがない。
もちろん、女房・子供が側にいてくれたから、頑張れたのではあるが。
最近ネットで著名人による、現金プレゼントをありがたがる風潮がある。
知り合って間もないのに、援助してほしい、(成功したいので)人を紹介してほしいと言い寄ってくる人が、これまで数多くいた。
でも、それらの人で、その後、うまくいった人を私は知らない。
自力で奮闘することで、思いがけない良い展開が待ち受けている。今回も多くの幸運に恵まれた。その多くは人が運んで来てくれた様に思う。
実は、私はそんな経験を三度している。独立開業した後、阪神淡路大震災の後、そして今回だ。
やはり人は見ている。貴方という人を。
結局、「天は自ら助くる者を助く」なのだ。
■嬉しかったこと
長男が社会人になって何年か経った頃、女房に言ったそうだ。
「生活が苦しければ、いつでも仕送りするから。欲しいものがあったら、これからは俺に言ってよ」
そして別の日には「お父さんは、すごい人や」とこんなポンコツになった親父にも言ってくれた。
私たち夫婦の奮戦ぶりを見ててくれていたのだ。
この言葉で、救われた。ここまで頑張ってきて本当に良かったと思った。
■奮戦から心の解放へ
今年から、僅かではあるが、株式投資の収益の一部を障害者施設に寄付することを始めた。
障害者の仲間を支援するだけでなく、自分のためにもお金の良い流れを作りたく思ったからだ。
脳卒中で退院した後、お金の問題は緊急で重大な課題である。
だが長い間それにとらわれていると、心に曇り(歪み)が出てくる。いつまでも病苦から気持ちが解放されないのだ。
心の曇りを消し去り、クリアな青空を取り戻すためには、多少なりとも人の役に立つことが必要だと思う。
同病の仲間の為に奔走しておられる人で、実にいい笑顔をされている方がいる。
私はこんな人を心から尊敬している。
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ここまでお読みくださり、ありがとうございます。これで、このシリーズは一応終わりです。
なお株式投資に関しては、今年はコロナショック、米大統領選等で大変動しています。
これにどう対応し、結果どうなったかは、年末に報告したいと思います。
それじゃ~また
すばらしい息子さんですね。
一生懸命な姿を見ていたのでしょう。
まさに「天は自ら助くる者を助く」ですね。
by ピストン (2020-11-12 01:39)
人生のご褒美のような言葉、これも障害を負ったからこそ聞けたんですね。苦と幸は、まさにコインの裏表です。
by meganesaru707 (2020-11-12 06:31)