55才を過ぎ、ヨーロッパ90日歩き・野宿旅をした高校の同級生(番外編-1) [片麻痺でも旅がしたい]
高校の同級生に不思議な奴がいた。彼ははっきり言って勉強ダメ、スポーツもダメ。口の悪い友人に言わせると、学年で成績はつねに下から2番目だということらしい。しかし、いきがっている不良でもない、いつも静かに笑っているのだ。 同じクラスになったことはないが、通学方向が一緒だったので時々電車で二言三言言葉を交わした。 田舎のことで電車は1時間に一本程度。あの頃私は、クラブが終わった遅い時間に一人で電車に乗っていた。 ある日その電車に彼が乗っていた。 「お前どうしてこんな時間に電車に乗っているんだ」 「学校が終わった後、六甲山で岩登りの練習をしていた」 聞けば、社会人の山岳クラブに入れてもらっていて、時々一緒に練習するんだということだった。 |
その後、ケーキ職人になったという話を友人から聞いた 。 彼が自分の店を持った時、その建築の多くを、彼と山岳仲間で行ったというのが雑誌記事に出ていて驚いた。 その後も店を続けながら彼は、山だけでなく、日本縦断歩き野宿旅を続けており、訪れた土地で洋菓子店を訪ね歩いていたらしい。 その後、彼の店は2店舗になりまたカフェも経営するようになった |
そんな会社を息子に譲った後 ヨーロッパ歩き野宿旅に行ったらしい。
ある時、地元 FM 局のインタビューを受けているのを YouTube で偶然見つけた。 この質問が、えらく陳腐なのである。 よく仕事をそんなに長く休めましたね。どうしてホテルに宿泊しないのですか。 寂しくないんですか。 とか常識人の考えを基に言っているだけで、全くピントはずれで、彼も困ったような顔をしている。 後に出版された彼の本で、「9割はしんどく止めたい止めたいと思いながら歩いている。ただ人との出会いなど、その苦しさを超える喜びが時々ある」と語っている。 彼は、歩き野宿旅の魅力に取り憑かれたのだ 。旅をしたものでなければ旅の魅力などわからないのだ。常識に囚われているものが歩き野宿旅の良さなど理解できるはずがない。 私も発病後10年過ぎて、障害にとらわれ過ぎでなっかたかとの反省がある。彼から、刺激を受けてやりたいことをやろうとの思いが強くなった。それが、車一人旅の動機となった。 それじゃ~また
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ボクもこういう野宿旅をやってみたいです。
型にとらわれず、人生はもっと自由でいいと思います(^-^)
by ふるたによしひさ (2021-11-12 21:38)
彼、肩の力が抜けていて、自然体なんです。
旅する中で、ヨーロッパの地方の素朴なお菓子を食べるのが楽しみの様です。
by meganesaru707 (2021-11-12 22:59)