倒れた先にスミレが咲いていた(メガネサル五行選歌) [障害と自由句]
2010年の5月30日に脳卒中で倒れました。それから、多くの出会いがありました。
最初の出会いが、急性期病棟で、看護実習生として私に付き添ってくれた彼女です。私の大恩人です。
でも頭が混乱していた私は、今、彼女の名前さえ思い出せないのです。
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■怒ったっていいんです
怒ったっていいんです
だっていつも我慢してるじゃないですか
子供扱いするセラピストに抗議した帰り
私の車イスを押しながら
看護実習生の彼女はそう言った
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■寄り添うと言う事
脳卒中のショックで口がきけない
私の車いすを押して
高速道の車流を
黙って一緒に眺めてくれた
看護実習生の彼女
※写真の岡山医療センターの最上階から、この高速道を眺めていたのです。これは7年後その高速道を私が車を運転して、女房が撮った写真です。
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■後悔・・ボーとして気がまわらなかった
看護実習中だから
電話番号もメールアドレスも聞いたらいけないね
そう言うと小さくうなづいた。
でも・・なぜ、自分の電話番号とメ―ルアドレスをメモして
彼女に渡さなかったのだ!?
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■ありがとうの言葉だけ
感謝の品も
女房に頼んで準備した
でも
看護実習中だから問題になったらと
渡せなかったのだ
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■あなたに見てもらいたかった
退院の日
朝から何度も病室を訪れ
何かを私に言おうと迷っていた。
歩けるようになった私を
あなたに見てもらいたかった。
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こんな大切な人の名さえ忘れたバカな私ですが、彼女から受けた恩は一生忘れてません。多少なりとも他の方に返していきたいと思います。第二の人生が始まった日に、そんな決意をしています。
それじゃ~また