日本古来のナンバ式歩きは、脳卒中片麻痺の歩行に生かせるかもしれない [リハビリ、入院・通所]
脳卒中片麻痺で、装具と杖での歩行ですが、長年苦労しています。しかし、 不思議なことに、横歩きや後ろ歩きは割とスムーズに楽に歩けるのです。
横歩きの時は、杖をつかずに歩くことがきます。これで雨の日傘をさして移動しています。後ろ歩きは、 理学療法士の先生から「競争したら、多分負けるわ!」と感嘆されます。
これが長い間不思議だったのですが、 ナンバ歩きというものを知ると、横歩き、後ろ歩きが、このナンバ歩きの動きの原理とほぼ一緒だったのです 。
私は、膝が曲がらず、足首(足関節)も曲げることができません。これが前にスムーズに歩けない大きな原因なのですが、ナンバ歩きは、膝を大きき曲げず、蹴る動作もありません。何より、腰と肩が平行に動き、身体ひねる動作がないのです。ここが横歩き、後ろ歩きの動作と、ほぼ同じなのです。
同病の障害の重い方々で、体を捻って、ぶん回しで、苦労されている姿を多く見かけます。私も長年苦労に苦労を重ねました。毎年、リハビリ入院してますが、その指導は病気前の健常者歩きと、比較されて欠点を指摘されるばかり。それを修正する有効なリハビリ方法は指導されません。
脳卒中で障害が重い場合、もう別の身体と考えた方がいい気がします。少なくとも健常の歩行に戻そうとしても無理がある。10年近くほぼ毎日リハビリを続けてきて、発想の転換が必要に感じます。
そこで、ナンバ歩きを何とか片麻痺の歩行に生かせないか、今後取り組んで行きたいと思います。
まだ初心者ですので、勉強のための画像などを順次アップしていきます。
もし私と同じように脳卒中片麻痺で歩行に苦労されている方の多少なりとも参考になれば幸いです。
文書術(3)文章のみがき方 辰濃 和夫 [その他(ブログ等)]
文章のみがき方 辰濃 和夫
ーーーーーーーーーーーーーーーーー■小さな発見を重ねる(向田邦子)
「どんなことでもいい。毎日何かしら発見をして『へえ、なるほどなあ』と感心して面白がって働くと、努力も楽しみの方に組み込むことが出来るように思う」
■肩の力を抜く (宇野千代)
・なんでもいいから書く
・間違っても「うまいこと書いてやろう」「人の度肝を抜くようなことを書いてやろう」などと思ってはいけない
・最小 限度の単純な言葉で、あなたの目に見えたこと、あなたの耳に聞こえたこと、あなたの心に浮かんだことを書く。素直に単純にそのままを書く。
■わかりやすく書く 辰濃和夫
1.自分がどうしても伝えたいこと自分の思い自分の考えをはっきりさせること
2.そのことを単純な文章で書いてみる。難しい言葉を使わない。
3.書いたものを誰かに読んでもらい、感想を聞かせてもらう。
4.そのうちに、自分が自分の文章の読み手になり、自分の文章がわかりやすいかどうかを評価することができるようになる。
5. 何回も書き直しさらに書き直す。
■推敲 辰濃和夫
・一読して主題(あなたがこのことを伝えたいと思っていること)がはっきりと浮かび上がってくるかどうか。
・過剰な表現がないか。文章に湿り気が多すぎないだろうか。もっとは乾かした方がいいのでないか
・結びの文章のおさまりがいいかどうか。
■ 坂口安吾
小説というものは批評でも同じことだが、文章というものが消えてなくなるような性質や仕組みが必要でないかね。 大岡昇平三島由紀夫の書いたものはよく行き届いていて敬服すべき文章ではあるが、どこまで読んでも文章がつきまとってくる感じで小説よりも文章が濃すぎるオモムキがありますよ。物語が浮き上がって、文章は底へ沈んで失われる必要があるんでしょう。
■ 今は名詞が多すぎる。そして動詞が少なすぎる(長田弘)
昔は、歩く、汲む、引く、運ぶ、削る、炊くという動詞が身近にありましたが、 歩きが車になり、井戸が水道になり、ナイフが鉛筆削りになり、 まきが瞬間湯沸かし器になり、たくさんの動詞は日常の暮らしから姿を消して行きました。
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私の好きな向田邦子、 坂口安吾、長田弘の面々も登場しています。特に坂口安吾の洞察の深さは驚愕です。さすが「堕落論」の眼力です。
詩人長田弘も、さりげないが本当に鋭い!
それじゃ~続きはまた
リハビリについて、一度整理しておきたいと思います(2) [リハビリ、入院・通所]
前回、脳卒中片麻痺患障害者のリハビリについて、上記の表を使って簡単にまとめたわけですが、一言で言えば、運動の中枢コントロールセンターである「脳」の機能が最も重要であるということです。
ここに大きな損傷を受けていると、リハビリに非常に困難を伴います。
そして脳の損傷の部位や程度は、人それぞれだということです。それがまず大前提なのです。
障害の軽い人は「自分のリハビリ方法は抜群の効果があった」「死に物狂いのリハビリをやった」などと、同病者に自慢しますが、ただ脳の損傷が軽かったケースが殆どです。損傷の程度が大きいとリハビリ自体が極めて困難です。
ですから、他人のリハビリについて、アドバイスを求められてもいないのに、あれこれ批判しない。それが同病者間の最低限のマナーだと思うのです。
また筋肉・関節の動きや脳に関する基本的知識はあった方がいいのですが、専門的な知識がないからリハビリがうまくいかないというのではありません。
幼児は何も知らないのに歩けますし、逆に、脳の研究者や治療者は、多くの専門知識を持っていますが、現状は際立ったリハビリ効果を上げられず試行錯誤を続けている状況です。
むしろ痙性を強めるなど間違ったリハビリをしないための基礎的な知識が必要なのです。なぜなら、今だ筋トレのような指導するセラピストがいますし、自分も家族も「頑張れば頑張るほどよくなる」といった単純な思考陥る危険性があるからです。
所で、自分が経験したこともないのに、ロボットやトレッドミルのリハビリを批判する人がいます。例えばトッレドミルの場合、エビデンス(臨床結果)のためのデーターの取集は、同条件に近い状態でやりますが、個人のリハビリに使う場合、初速、速度の変化パターン、時間、間隔など何百パターン以上ある。それを一律にダメだと批判する。
人の脳や動作は全て解明されているわけでなく、未知の部分の方がはるかに多い。なのに素人考えを開示し、同病者批判する。何ともオッチョコチョイな話です。
未知な部分の修復。それが脳卒中のリハビリです。ですから長くリハビリを続けている当事者の経験的な話や、長い間生活に根付いた筋肉でなく骨の連動性による動作方法は、私は非常に重要だと感じています。
【追伸】感覚センサー
私の場合9割方回復しているようです。病院での簡易テストもほぼ完璧です。普段、認知リハビリらしきことは何もしてませんし、意識することはなく忘れています。これって「奇跡の回復」ですかね(笑)そんなわけありません。脳のその部分の損傷が軽かっただけです。
それじゃ~続きはまた