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「ハリボテ人間」 不覚にも感動しそうになりました [障害者として生きる]

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不覚にも感動しそうになりました。


 

それはある地方の機関紙に載ったエッセイを読んだときです。


 

脳卒中で倒れた妻に対する思い、自分自身への反省、障害が残った妻とのこれからの暮らしへの決意といったものが書かれていたのです。


 

なぜ「不覚にも」かと言いますと、この筆者と奥さんを知っていたからです。奥さんと同じ時期に脳卒中のリハビリをご一緒してました。筆者を仮にK氏としておきます。


 

K氏は、長年地方自治体にお勤めで、高い地位で退職されています。


退職後も様々な団体や地域での役員も歴任されており、長く社会的地位の高いお方です。


 

入院中、奥さんを含め脳卒中の同病者数人とその家族で非常に仲良くなり、よく雑談をしていたのですが、K氏は、勧められても決してこの輪の中に入って来られることはありませんでした。


 

それどころか妻と同病の男性を見下すような視線を投げかけられるのです。特に自分より年下の男性にたいしては「自己管理もできなかったバカな奴」といったあからさまに軽蔑した視線です。


 

誰もが、変な人だと思っていました。ですからこんな文章を書かれることに本当に驚きました。文章は素直な気持ちが表出されており、なかなか良いです。


 

これが長く公務員という組織内をそつなく泳いできた力量なのか!?と感心する反面、綺麗ごと並べるばかりで、なんと苦労知らずの人間なのかとも思いました。


 

そう言えば、入院中の奥さんの世話は、奥さんの友人が毎日しており、K氏は病院に来ても何にもしませんでした。元東京都知事のように、親の介護などしていないのに介護していたと世間に強烈にアピールし、親族の大きな反発を招いていたのと同じケースとも言えます。


 


私は、こんな言っていることと実際やっていることの違う人間を「ハリボテ人間」と呼んでいます。





いずれにせよK氏は、自分が年老いて身体が不自由になって病院や施設に入ったら相当苦労するタイプとお見受けしました。


 


 





それじゃ~また




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