血圧測定（2） 血圧測定に振り回される人々
デイケアでご一緒していたご老人に Mさんという女性がいました。
年齢は80歳ぐらいでしょうか、明るく話していて楽しい人です。
ただ、困った事にMさん、血圧が少々高めなのです。デイケアに来ると、まず 血圧を測るのですが、最高血圧150mmHg～180 mmHgといったところです。
それで何回か、測り直すことになります。3度くらいで最高血圧150mmHg台に下がってくれば、ギリギリセーフ。めでたく参加です。
3～4回計測しても下がらないと、併設されている 整形外科から看護師さんを呼んでくることになる。そしてまた3～4度血圧を測ることになります。この時点で、もう6～8回です。
それでだめなら、送迎している娘さんに連絡して、連れて帰ってもらう事になります。
これ程、血圧を何度も計測することに、果たしてどんな意味があるのでしょうか。
計るたび段々下がってくれば、回数を重ねれば良いという理屈なのでしょうが、いったいその日のMさんの血圧はどう判断されるのでしょうか、段々曖昧になっていきます。
血圧計を変えたとしても「3回で打ち止めして、判断する」という基準でやればいいと思うのです。3回計ってダメなならお引き取り願う。それでいいと思います。
毎回毎回、計り手まで変えながらバタバタと血圧測定に振り回される。全く時間の無駄な様な気がします。
これの高血圧で、自宅で測定している人も案外やっている気がします。私も以前はそうでした。高いと3～4回計りなおすのです。「そんな高いはずない！」と何度も測り直す。「意地でも低い数値出してやる」（笑）
今は、どんなに数値がでても2回で打ち止め。その地点でその日の血圧の程度を判断する事にしています。
それじゃ～また
