マインドフルネス瞑想と和の動作法による3カ月の変化 [リハビリ、入院・通所]
マインドフルネス瞑想と和の動作法を始めて、まる3ヶ月が経過した。
このわずかな期間で、成果という言葉を使うのは、いささか性急過ぎるだろうから、今回は、変化という事にして状況を報告してみたい。
まず全体的に身体が緩んできた感がある。私は、脳卒中を発病して以降10年、麻痺側の足の指がギューッと丸まってしまう「クロートゥ」のため夏でも靴下をはいて生活していた。
それが、マインドフルネス瞑想を始めて2カ月、初めて裸足で室内移動できるようになった。
また、室外歩行においては、歩きだしが非常に楽になった。それまでは10分程度歩かないと調子が出なかったのだが、歩き始めから足がスムーズに出るようになった。
私のやっているマインドフルネス瞑想は、大乗仏教(上座部仏教)の修行瞑想「ヴィパッサナー瞑想」という「気づきの瞑想」をベースとするものだが、私自身が、フラッシュバックとまではいかないが、度々苦い記憶が蘇り、何十年も悩まされてきた事柄に対して、ふっと大きな気づきが得られた。「気づき瞑想」のビギナーズラックと言うことかもしれないが、これ以降、思い出しても精神的にダメージを受けなくなった。やり過ごすことが容易になったのだ。これだけでも瞑想をした甲斐があった。
マインドフルネス瞑想では大きく分けて3つの瞑想をしている。
ボディースキャン瞑想・・・仰向けに寝た状態で、身体の各部位に意識を向けて腹式呼吸する瞑想法。足の指から始まって背骨から頭部まで意識を移していく。欠点は気持ちよくなりすぎて、度々寝落ちしてしまうことだ。これを1日1回やる。寝落ちしなければ50分程度である(笑)
ヨーガ瞑想・・・これは当初自分でやっていたストレッチのポーズに腹式呼吸をとりいれた。その後ヨーガのポーズも取り入れてやっている。
リハビリ散歩の前30分、風呂上りに30分程度である。
静座瞑想・・・これが一般的に、瞑想でイメージされるであろう座った状態の瞑想である。ただ私は正座したり、椅子に座ったりしても行っている。場所も様々、隙間時間に5分でも行うようにしている。ただし寝る前には、自室で座って30分~60分毎日行っている。
サマタ瞑想と言われる呼吸への「集中瞑想」から意識を身体や外部の音にまで広げる「気づき瞑想」までを行う。また「慈悲の瞑想」も時々入れるようにしている。
和の動作は、身体の緊張をとる「野口体操」と「能」の動きを学習し参考にしている。
以上が3カ月の経過である。瞑想といっても寝転んだり、ポーズを取ったりとまあ自由なものある。静座瞑想にしても修行のような過度な集中瞑想など行ったりしない。
ここまでは総じて順調と言えるだろう。
それじゃ~また
【参考にした主な文献】
マインドフルネス低減法 j.カバットジン
マインドフルネス瞑想ガイド j.カバットジン (CD付き)
実践マインドフルネス 熊野宏昭 (CD付き)
マインドフルネス・瞑想・座禅の脳科学と精神療法 貝谷久宣、熊野宏昭
マインドフルネス×禅 山下良道
なぜ今、仏教なのか 瞑想・マインドフルネス・悟りの科学 ロバートライト
瞑想する脳科学 永沢 哲
脳と瞑想 プラユキ・ナラテボー、篠浦 伸禎
仏教と脳科学 アルボムッレ・スマサーラ、有田秀穂
ワークショップ集 仏教瞑想の多面的適用 東京マインドフルネスセンター
野口体操入門 羽鳥 操
能に学ぶ身体技法 安田 登
「和」のウオーキング 安田登
他にもyou-tubeに様々な動画がアップされており、参考にさせていただいた(感謝)