中央大学藤原正和駅伝監督の提言



 


マラソンとつながらないニューイヤー駅伝。私は全国高校駅伝、箱根駅伝、全日本実業団ニューイヤー駅伝を全て走っていますが、その人気盛り上がりは箱根を10とすると、高校駅伝が7、実業団駅伝は5と感じています。「箱根駅伝はマラソン日本の危機を救えるか」別冊宝島績





箱根駅伝は「マラソン日本」の危機を救えるか (別冊宝島 2473)



  • 作者:

  • 出版社/メーカー: 宝島社

  • 発売日: 2016/06/11

  • メディア: 大型本






 


 


大学生の箱根が人気のピークで、レベル的には上である実業団駅伝の人気が一番下。そのせいか選手の情熱も実業団は箱根ほどには感じられません。別冊宝島「箱根駅伝はマラソン日本の危機を救えるか」


 


私が中大4年の時、初マラソンのびわ湖毎日マラソンで2時間8分12秒の自己ベスト(日本学生記録&初マラソン日本最高)をマークできたのも箱根駅伝をマラソンのステップにしたからだと思います。藤原正和中央大学陸上部駅伝監督


 


箱根駅伝とマラソンは練習過程が似ていますし、マラソンの2ヶ月前に箱根駅伝で20 km 走ることは個人的には間違いなくプラスだと感じていましたね


 


一方実業団のニューイヤー駅伝は二十キロを超える区間は最長区間の4区だけ。マラソン向けではなくどちらかと言うと一万メートルなどトラック強化につながる距離です。ニューイヤー駅伝に向けた練習をいくら積んだところでマラソンには結びつかないのです。



ニューイヤー駅伝は日程的にも問題があります。その前後1~2ヶ月に世界大会のマラソン代表選考レースがあるからです。12月上旬の福岡国際マラソン 出場する選手はニューイヤーに合わせるのは厳しいのです。