【神戸新聞 2017年4月12日 】

 

マスコミが脳卒中片麻痺から回復した著名人に着ける形容、修飾がこれです。本当に安易で罪作りな形容です。


『「懸命のリハビリ」と「独自のトレーニング」で奇跡的復帰を遂げた○○さん』。しかしどこを読んでも「懸命のリハビリ」と「独自のトレーニング」の具体的な内容や方法は記されていません。


急性期や回復期の人や家族が読めば、「懸命のリハビリ」と「独自のトレーニング」で元の体に戻れるんだ、仕事に復帰できるんだと錯覚します。それからは「頑張れ!頑張れ!」と叱咤激励される日々です。


慢性期で、回復が遅い(私のような)人間は、「懸命のリハビリ」と「独自のトレーニング」をさぼっとるから回復しないのだと、周りから決めつけられてしまう。何を言っても言い訳にされてしまうのです。


脳の損傷が軽い人を取り上げ話題性があると大騒ぎするマスコミ。それだけでなくリハビリ室でもブログ村でも自分のことを「懸命のリハビリ」と「独自のトレーニング」で奇跡的回復をしたと言うひとがいます。リハビリ室では、すぐに来なくなるのでいいのですが、ブログ村ではいつまでも居座ります。優越感を感じられる場所だからです。それだけに、悪影響が大きい。


(吠え マスコミ)いい加減に自分たちの罪作りな表現に気づかんかい!

 

(吠え ブログ村の「奇跡」の方)損傷の程度が軽いだけだから何の参考にもなりません!

 

我々には、「奇跡の回復 」か「重度の障害にも負けず」しかないのでしょうか、そんなワンパターンの視点では我々の生活は捉えきれません。

 

 

 



  

 

それじゃ~また