リハビリ室では違いは明確です
脳卒中後遺症(片麻痺障害)からの回復が遅いと、それは個人の努力、創意工夫がが足りないのだと言う人がおられます。この病気をご存じない一般の人ならいざ知らず、脳卒中で障害が軽い人の中にも、こんなこと言う人がいるのです。
自分の回復が早いのは、懸命の努力と頭を使ってリハビリ方法を工夫したからだという論理です。したがって回復の遅い人は、努力と知恵が足りないのだと見下すのです。
リハビリで入院して、リハビリ室で眺めていると、同じ脳卒中後遺症と言っても障害の軽い人と重い人は全く別物です。発病後1か月で、杖、装具なしで歩行し、手もほぼ正常に動く人と、短下肢装具をつけ、うしろからPTにかかえらながら、四点杖でかろうじて10m歩く人。
この方々を比べる方がどうかしているのです。リハビリ室の現場では、それは誰の目にもはっきりと解ります。努力でも創意工夫の差でもなく、脳の損傷の程度が重いか軽いかの違いが大きいということが。
これを理解していれば、慢性期の分回し歩行も、拘縮も簡単には批判はできないはずです。
【同病の三本松のおじさんの一言】
脳卒中の麻痺の程度回復について、科学性の根拠もかけらも無いアホな魅惑に満ちた虚言、妄言を一時も早くリアルなリハビリ世界から消え去るのを念じています。
【返信】
近頃「深堀りする」とよく言いますが、マスコミはレッテル貼ってお終いが多い。
脳卒中患者もある程度自分中心に考える事は致し方ないにしても、自分しか見えていない、他人への想像力に欠けるのは困りもんです。