よく脳卒中ブログを開設した動機に「自分の生活を書くことで、記録を残すとともに、多少でも同病者のお役に立てれば」といったことが語られます。この動機に私は多少、違和感を感じるのです。




なぜなら、障害の種類と程度が近い場合は、その日常生活は役に立つでしょうが、例えば杖なし装具なしで歩いている人の生活は、車椅子の同病者とっては、あまりに役に立つとは思えません。失語症もそうです。こんなことリハビリ室に1週間もいればわかることです。




さてもうひとつの視点である「同病者の役に立つ」というところに重点を置きますと、自分の生活を書く内容も、また違った内容になると思うのです。「もう少し障害が重い人の場合はどうだろうか?」といったような想像力が加わると思いますし、何より障害により不自由になった生活を改善するための「問題解決型の思考」が強くなると思います。


 


もちろん歩行などの「客観的なデータ」が示されていれば参考になりますが、単に「今日天気は雨で、どこそこへ行きましたが疲れました」これでは私的な記録にすぎません。実際「役に立つ」といいながらこんなブログ多いのです。それに対して励みになるので、「ポチっと」だの「クリック」などと言われても正直げんなりします。


 


 


お断りしておくと、私は、病気ブログは、直接役立つ記事以外は価値がないなどとは、全く思っていません。私など音楽や五行歌など直接役に立たない記事も多いですし、しかもこれが不人気(泣)。情緒的に個人的な体験を書いてもダメなんですねえ~(タメ息)


 


私の考えをまとめますと、「役に立つ」記事を書くためには、「役に立とう」という視点(問題解決型等)で書く必要がある。ただバクゼンと「自分の体験が役に立つ」では、実際は役にはたたない。これ自分への戒めでもあります。


 


 


それじゃ~また