小倉くめさんの話を、これから何回かに分けてします。




しかし、くめさん発行の季刊誌の名が「秘めだるま」とは なんと衝撃的なのでしょう。「姫だるま」はかわいらしい郷土人形ですが。




昔から障害者のことを隠語で「だるま」と言たように思います。いわゆる放送禁止用語ですね。これは手足がない、目の玉がないからといった理由だったと思います。




それと関係するのでしょうか。つまり「障害者の秘めたる思い」が名の由来なのでしょうか!?


 


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■小倉くめさんは1946年(昭和21年)4月14日、愛媛県の松山市から車で南へ1時間程度山に入った久万町(現在は上浮穴郡久万高原町)に生まれています。現在73歳になられます。




■脊柱側弯症(せきついそくわんしょう)という障害をもって生まれ、腰の骨が曲がっていました。小学校に上がると真似をされたり、からかわれたりいじめを受けるようになります。小学4年生の頃から死ぬことばかりを考えてきたそうです。




■中学校卒業後、身体の不調から様々な職を転々とし、ようやくタイピストの仕事に着きました。しかし、やはり障害による足腰のしびれなどが徐々に悪化、36歳の時ついに職を失います。身の回りのことはできるため障害年金は出ませんでした。故郷に戻り親にすがって生きる日々です。くめさんは「世の中に必要とされない者が生きてても迷惑をかけるだけだ。障害者に生きる価値があるのだろうか?」と考えるようになったそうです。




■そんな時ある事件が起こります知り合いの女性が重い障害のある娘を絞殺自らの服毒自殺を図ったのです。くめさんはこうした痛ましい出来事を一つでもなくすことが障害者である自分の使命ではないかと、障害者問題を世に問う季刊誌"秘めだるま"を創刊したのです。失業保険をつぎ込み、お金が無くなれば死のうと思ったそうなのです。以来35年間、たった一人で出版を続け、今春141冊目となりました。


 


 




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それじゃ~続きはまた