皆さんも脳卒中となって、気持ちが通じなくなる友人もいるとおもいます。これまで友人として信頼してきたけれど、見舞いの言葉などが心に響いてこない。


 


友人とは、心の内を遠慮なく話せる人であり、 その人に対して基本的に尊敬の念を持っている様に思います。だから苦しい心の内を明かすのだと思うのです。これに対して 知人とは、比較的 仲の良い知り合いといった関係で、特に尊敬の念をいだいている訳ではなく、本心を打ち明けたりはしません。




ところで、同一人物であっても、 友人の時期もあり、知人の時期もある。友人と知人の間を行ったり来たりす人がいるのです。




どうやら 置かれている状況や年齢などによって、変わるようです。 相手の置かれた状況や立場、心情がよく理解できる時期もありますし 、話していてどうもズレがあると感じてしまう時期もあります。





私はそれでいいのだと思っています。 ちょっとズレを感じた場合、 友人なのに何もわかってくれない冷たいと憤慨するのではなく「今日から友人から知人へ変更!」と心の中で宣言し、付き合いの距離を置くようにする。




私の高校時代から知り合いに N 君がいます。 高校の時は同じ運動クラブでしたから、毎日顔を合わせ親密なつきあいだったと思います。その後 同じ大学に進学したのでですが、N君は、美術関係のサークルに入って、アルバイトで忙しい私と、 全く生活がが違ってしまいました。学内で、年に数度しか顔を合わせない、知人の関係です。卒業後も十数年間は全く連絡も取り合わないようにな関係になっていました。





私が、50代の半ば脳卒中で倒れた時、偶然これを知った彼は、夫婦で京都から岡山の病院に駆けつけてくれ、いろんな便宜を図ってくました。 この時のから、関係は非常に近くなり、家族ぐるみの友人づきあいになっていきました。




こんなふうにN君との関係は、時期により親密さが変わっていきました。元々そんなに気が合うと感じでないのですが、長い付き合いとなってきました。




話が合わないからと、関係を断つのではなく、知人として付き合ってきたことで、変化がうまれました。




皆さんも脳卒中となって気持ちが通じなくなる友人もいるとおもいますが、嘆くのではなくとりあえず友人グループから知人グループに移籍させておきましょう。




大ゲンカなどで、関係が壊れて居なければ、何かのきっかけで、また友人関係に戻ることもあります。


 


それじゃ~また