しばらくして、前回御登場の「クレ!クレ!」Aさんから、また女房に電話があった。


 


「実は離婚してこちらに戻って来られる男性がいて、そのお父さんが家を探しておられる。今は家賃6万円のところに住んでおられるらしいが、家貸してもらえないだろうか」






「田舎に帰って来て、何をされるのか」など詳しい事情は分からないとの事だが、とにかく「月額1万円で貸してほしい」のだそうだ。





JR駅まで徒歩15分とはいえ、5DKの一戸建て、駐車場付きだ。しかも義父が脳梗塞で倒れ退院する際、私はトイレもお風呂もリフォームし、各部屋にエアコンも入れた。




「いくら何でも、見知らぬ人にそんな非常識な家賃で貸すわけにいかない。後々トラブルを起こす可能性もある。断ったほうがいい」と女房に強くいった。


 


ちなみに、自治会費は年間3万3千円である。上下水道料は月1万円、暮らしの足として車も必要になる。生活に窮して戻ってきた場合、たいがい1年も持たずいなくなる。




Aさんは義父宅内も把握している。そして墓石のセールスをされているそうである。それで近所の老人の世話を焼いていたわけである。





今後、AさんYさんからの話は全て拒否しようと女房と話し合った。


 



◆「貧すれば鈍(どん)する」のか「鈍すれば貧する)」のか

 


私は二人の様なガメツイ田舎の人を他にも何人か知っている。しかし豊かそうな人は一人もいない。心の余裕も感じられない。


 



貧しいからこんなことをするのか、こんなことをするから貧しくなるのか、私は両方あると思う。


 




 それじゃ~また