バトンを何とか次に繋いだ様な安堵感 [障害者として生きる]
女房が半狂乱で叫んだ。 次男の生後2週間目、悪夢の様な阪神淡路大震災が起きた。 赤ん坊の上に、大型の本箱が倒れこんだ。 薄暗がりの中、本箱を起こすと、散乱した本と、割れたガラスが布団に覆いかぶさっていた。 それを女房が素手で必死で払いのけた。
赤ん坊は、何事もなかった様にすやすやと眠っていた、顔に傷一つない。 前の晩、女房が枕元に、何気に、椅子を置いていたのだ。 本箱の倒れた衝撃で、椅子の脚は折れたが、これで命が救われたのだ。 |
◆脳卒中で倒れた時、息子は、高校生になっていた。 54才の時、脳出血で私が倒れた時、次男は高校生になっていて、進学を希望していた。 進学資金をどうする。回復期病棟で私は青くなった。 大学生になった次男は、とにかくお金を使わない。学費と家賃は私が出したが、後はアルバイトで生活し大学を卒業した。 |
◆この連休に彼女を連れて戻って来るという。 卒業後、上場企業に就職したが、上手くいかず3年で転職。人生の方向を大きく変えた。
その次男が、彼女を連れて戻ってくるという。 女房は数日前よりウキウキと準備している。 バトンを何とか次に繋いだ様な安堵感が湧いてきた。 こんな日が来るとは・・。 |
それじゃ~また |
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