脳卒中で倒れた当時の私は固太りのデブでした。身長172cm、体重は確か78kgでした。ウエストは86cmビール腹です。


ただ、小学3年から高校3年まで10年、勉強もせず、ただひたすらスポーツに呆けた結果、下半身にはほれぼれする程の筋肉がついていました(自惚れ)


回復期病棟での食事は当初1日1400カロリーだったのです。入院2か月も過ぎると、リハビリも、午前中2時間、午後3時間くらいこなせるようになりました。ホンマにお腹空きました。体重は63kgまで急激に落ちてきた。お腹が空いて眠られず、ついにライ麦パンを女房に買ってきてもらい、こっそりを食べていました。


ある日病棟で、糖尿病教室のポスターを見つけました。私はこれだと思い参加してみることにしました。

そこで先生に質問しました。「私の場合、今1日どの程度の摂取カロリーが適切なんでしょうか?」医者の答えは「2000カロリーまでは全然OK」でした。


私は自分の病棟に戻ってすぐにナースステーションでこの話をしました。それで、結局翌日から1800カロリーまで増量されました。


そんな中、初めて外泊許可が出ました。私は、家で風呂の鏡見て仰天しました。麻痺側のお尻、太もも、ふくらはぎにかけて筋肉がごっそりそげ落ちているのです。私は、こんな自分の醜い姿生まれて初めて目にしました(顔は時々目にしていましたが)。

 

糖尿病の医者が2000カロリーまでOKと言っているのに、体重も大きく落ちているのに、なぜ筋肉がこそげ落ちるまで低カロリーの食事を続けなければならなかったのか?筋力付けるようなリハビリを毎日5時間しているのに・・。筋肉が落ちるのは片麻痺障害では仕方ないのか、それにしても醜い。


私が抗議しなければ、このまま改善されず、さらに多くの筋肉を失っていたのではないか?筋肉だけは簡単には付きません。私も10年かけているのです。

私は激しい怒りを感じました。「責任者出てこい!俺の筋肉返しあがれ!」しかし看護師はきょとんとしているばかり。


病院は患者の食事の管理を本当にしているのでしょうか、体重の定期測定のほか、風呂にも入れているのだから私の体の変化はわかっているはずです。


しかし病院いうところは何ちゅうとこですか!食い物と筋肉の恨みは、私一生忘れません。

 

それじゃ~また 。