今回のリハビリ入院で、同室になった方の中にKさんという方がおられます。Kさんは49歳の時に脳出血で倒れ左片麻痺となられたそうです。


 


病後6年目の現在、杖は外れ、短下肢装具で歩いておられます。左手の方は、私と同様動かないようです。


 


このKさんの経歴は多彩で、酒造会社を経て、大手デーラーの営業マン、焼き鳥店経営、その後不動産業界に入られ、倒れる前は大手住宅メーカーの地方営業所を立ち上げ、営業所長をされており、なかなか辣腕ぶりが推測されるような方です。


 


また学生時代はラグビー部のキャプテンだったということで、リーダーシップもあるなかなかのナイスガイなのです。


 


このKさんには本当に驚かされました。脳卒中片麻痺障害者にありがちな後悔・くよくよした気持などみじんも感じられないのです。とんでもなく精力的で、生き生きされているのです。この驚きの人物を今回ご紹介いたします。


 


 


まず、Kさん、脳卒中の病後に、はじめての赤ちゃんを授かられているのです。現在赤ちゃんは10ヶ月です。私は最初はお孫さん(?)と思ったのですが、ご自分のお子さんだということで本当に驚きました。奥さんは一回り年下と言うことらしいのですが、この並外れた若々しさホントびっくりです(笑)


 


さらに、病気となって会社を辞めた後、「小説家を目指してる」と言う事なのです。


それも、病後、すでに7本の小説を書き上げ、様々な文学賞に応募したとのことなのです。いまだ顕著な結果は出ていないらしいのですが、この人全く落ち込んだような様子は見られません。次々と小説の構想を話していただきましたが、やはり発想が豊かなのです。また登場人物には個性・面白さがあります。


 


私は、脳卒中片麻痺障害となって以降、こんな精力的に生きている同病者の人初めて見ました。私もKさんから大きな刺激を受けました。こんな出会いに本当に感謝です。ある意味片麻痺障害者となったからこそ出会えたと言えなくもないと思います。


 


それじゃ~また。