私の室外歩行に短下肢装具は欠かせませんが、現在室内では短下肢装具はつけていません。

前に紹介した下記の本より、短下肢装具の記述を抜粋いたします。



★「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」


ピーター・B・レビン著


 


この本は同じ脳卒中ブログ村の「neoblacks」さんのブログ記事により教えていただいた本です。



 


 ■□■□■□■□



短下肢装具のメリット




1.足首を持ち上げることで代償ではなく正常に近い振り出しをサポートしてくれる。




2.足首を固定することで、捻じれを防ぎ転倒を防ぐ。




3.より安全な歩行を保障する。




4.余計なエネルギーを使わないように促してくれるため長距離の甲が可能となる。




短下肢装具のデメリット




しかしながらこのような短下肢装具を安静時も含め常に装着しておくと、悪い方向に向かうこともある。なぜなら足先を上げようと意識し注意を向けることが、完全になくなるからである。




いったん装着する習慣が身につくと脳や筋肉には様々な問題が生じるため、装着する上でのデメリットをしっかり把握して管理することが重要である。以下にデメリットをあげる。




1.通常足首を持ち上げるために活用される筋肉の弱化。




2.足首を持ち上げるために活用される脳の特定部位領域の機能低下(学習性不使用)神経可塑性が悪い方向に進み、結果的に潜在能力を狭めて多くの機能が失われる。




3.ある一定の可動域に固定されるために正常な運動を抑制し、最大の可動域を得る機会がなくなる。結果的に足首の他動的可動域(他の力を借りて動ける角度・可動域)が低下する。また関節を取り囲む軟部組織が硬化することも可動域低下の原因になる。




■□■□■□■□




一旦、室内で短下肢装具を外すと、もう付けなくなってしまいます。私の場合、それがいつ頃だったのかはもう思い出せませんが、室内でも杖をついたり、壁や家具に手を添えたりしながら短下肢装具をつけないことに慣れていったように思います。


 


しかし慢性期の初期の段階では、足の内反等短下肢装具を付けないデメリットもありますので、なかなか判断に迷う所ですが、何より転倒に注意して、少しづつ試しながらいくしかないように思います。


 




それじゃ~また。