我が病室、リハビリする患者の病室なんですが、患者どうしが朝の挨拶をしないのです。


 


私を除くと全員70代と思われるのですが、失語症のkさんは仕方ないにしても後の二人は、朝からテレビを見ているだけ。


 


私が挨拶するとかろうじて返事する状態。一度も自分からは挨拶しない。ある日私が、あえて声掛けないでおくと、私をちらっと見てあとは知らん顔でテレビへ視線を移している。


 


その日は病室の空気が、どよーんとよどむ感じで活気が出ない。


 


仕方なく再度自分から挨拶をするようにしたのですが、1対3のみではやはり淋しいもんです。


 


 


前回も感じましたが男性の高齢者で自分から朝の挨拶をする人は非常に少ない。逆に自分から挨拶できる人は、看護師さんなどの病院スタッフとも冗談を言い合うなど短期間で良い関係を築いているように思います。


 




そんな人間関係の初歩すら実行できない高齢の男性。ここは保育園か、そんなんで奥さんどうやって口説いたのか、高倉健さんのように寡黙でステキと思わせたのかなど次々毒づきたくなる私ですが、生気のない姿を見るとそれ以上声をかける気力が湧いてきません。


 


そのうち私も、もうどうでもよくなって自分から声をかけることもなくなりました。




挨拶できなくても、せめて相手の目を見て頭ぐらいたまには下げようや。それが社会生活じゃないの。


 


自分以外に興味をなくしているのだろうけど、しゃべるのが奥さんだけじゃあまりにも寂しい。


 


他の人と色々な話ができれば入院生活も多少楽しいと思うのですが。頑固なバリアを築いていても体の不自由な身、イスを誤って倒し進路を塞がれたり、人の助けが必要な時があるのです。今回も2度イスが大きな音を出して転倒して、助け起こしました。





それじゃ~また