これは、娘の友人が、おじいちゃんが入居している老人介護施設を訪れた時の話です。


このおじいちゃんは、フランス語が堪能で、長年フランスの小説などの翻訳を仕事としてきた方です。孫からすれば大変知的でダンディーな自慢のおじいちゃんだったそうです。


このおじいちゃんを施設に訪ねていくと、みんなと一緒にチーチーパッパと童謡を歌わされていたそうです。おじいちゃんは、べつに痴呆が入っているわけではありません。全然楽しそうでない、その姿を見て、娘の友人は涙が出て仕方なかったそうです。



私も通所施設で遊戯や脳トレと称し、みんなで童謡を歌ったり、しりとりをしたりするの日常目にします。本当にこんなことが役に立つのか甚だ疑問に感じてきました。




わたしがご一緒したデイ施設の通所者の中に、現役で、牛を飼って繁殖させているおじいちゃんがいたのですが、こんな生き物相手の難しい仕事を毎日こなしている人に脳トレさせて意味があるのか!?


このおじいちゃん、トランプゲームの神経衰弱させられて1組も取れず憮然(ぶぜん)としているのです。


 


ですが、牛を繁殖させ、育て市で売る話を聞くと、その仕事内容が、知的で非常に面白いのです。みんなの前で普段やっているこの話を披露する方が余程の脳トレになると私は思います。




私は以前ブログにこんな記事を投稿しました。




求められる理想的な通所者像はズバリ「園児」


 




介護施設の職員の皆さん、自分の身に置き換えて考えてみてください。


あなたも老年になり施設に入ったとき、こんなことをみんなと一緒にやってみたいですか!?





それじゃ~また