(2)ライフサイクルの認識




ライフサイクルは文字通り誕生から成長成熟を経て年老いて行く様をサイクルとして捉えたものである




これさまざまに応用されてきた。例えばマーケティングでは商品ライフサイクル戦略がある。商品の導入期、成長期、成熟期、衰退期、それぞれに合った戦略を立てる。


 


 







 

◆中国古代の易経の知恵




中国の易経は千数百年前の中国古代人の英知の結晶である。プロフェッショナルとして道を昇りつめるライフサイクルを段階ごとに次のように考えた。竜が天に昇る「乾為天(けんいてん)の卦(け)」である。私流に、わかりやすく簡単に述べてみる。




第一段(初段)地にひそむむ竜。


ひたすら力を蓄えて時を待て。力に満ちた陽竜も今は下にあるのだ。




第二段 竜地上に現る


徳のめぐみ天下にあまねく行き渡る。なおも優れた人物の指導を仰ぐのが良い。




第3段 階調子に乗って動きすぎる傾向がある。危うい。


終日努めて怠らず。夕べには必ず反省して慎み恐れるならば、危ういが咎めを免れる。




第4段階 竜まさに飛躍の時。


ひとたびは躍り上がりながらなお慎重に淵に沈んで力を蓄える。進退を慎むこと、かくの如くならば咎(とが)めを免れる。




第5段階 昇龍。天に達す。


ついに天に達する。徳高き人にて初めて成しうるわざである。しかしなお優れた人物の指導を仰ぐのが良い。




第6段階(最終段)昇りつめた竜。




(月の様に)満つれば欠ける世のならい。永続は望めない。悔いあり。




これ例えばプロ野球選手に当てはめて考えてみても面白い。


新人で入ってきて、やがて一軍で試合に出始め、レギュラーになり、そして素晴らしい成績をあげてやがて引退する。




もちろん途中で終わってしまう選手がほとんどなのだが、まれにイチローなどは最終段階まで達していたと思う 。


 


中田翔はどの何段階で咎めを受けたかなどと考えると、結構示唆にとんで面白い。咎めを受けた人を受け入れる側は、相当な度量がないと共倒れの危険性もある。原監督にそれがあったかどうか?!





【参考 中国の思想「易経」丸山松幸訳】




ここまで考えてくると、「東京知らないと田舎者だ」や「二流大卒、五流大卒」などの考えそのものが小さくバカバカしい。




どこに住もうと何流でもいいのだ。例えば旅をし、音楽や絵画などの芸術に触れ、歴史や先人の英知を学んで、人それぞれに広く見聞と思考を蓄えていれば、プロフェッショナルは極められる。あとはチャンスを掴む勇気があればよい。 


 






 それじゃ~また






 【追記】高市早苗さん、第4段階 竜まさに飛躍の時

高市早苗さんが、今まさに 


第4段階 竜まさに飛躍の時


にあると思う。




長年ひたすら力を蓄えて,ついに総裁選に打って出た。選挙応援演説にも何より勢いがあった。



次の段階


第5段階 昇龍。天に達す


に是非昇ってほしい。日本の為にも。