京都美浜町は、その名の通り美しい砂浜をもつ若狭の町である。皆さんは、美浜原子力発電所というのをニュースなどで聞かれたことがあると思う。 | ||
ここは、歌手の五木ひろしの出身地だ。彼を初めて見た時は、ホストのヘルプみたいな奴だと思った(五木さんごめんなさい)。このレコードジャケットのバックが、たぶん美浜で、このスーツ姿が当時のホストの典型的な服装だ。 20代の初め、私は京都の祇園や先斗町で働いていたので、日常多くのホストを見てきた。ナンバーワンもいれば、それを引き立てる役でヘルプに着くやつもいる。どっちが男前かは言うまでもない。 演歌は正直言って嫌いだ。女心を歌う男の歌など虫酸が走る。 だが、五木ひろしが歌う「ふるさと」は別格だ。昭和を代表する名曲だと思っている。 あの京都の夜のネオン街に流れ集まって来たホストたちにも故郷はある。華やかな夜の世界に流れてきて、ホストで身を立てている。 どんな思いで故郷を感じるのだろう。私も、今更故郷に帰れない、そんな思いも持っていた。
赤いネオンの
空見上げれば
月の光が
遥かに遠い
さすが銀座のママ山口洋子の作詞である。ワカッテラッシャル!
ただ、素朴で美しい砂浜を持つ五木ひろしのふるさとは、大きく変わっている。 | ||
それじゃ~また | ||
【追記 ホストクラブのおばちゃんオーナー】
ホストというのが誰もが羨む超モテ男なのか、単なる男芸者なのかそれは分からない。
当時、あるホストクラブの月1回のミーティングを私が勤めていた店でやっていた。
世話係の私は、その会議の様子を側に立ってじっと聞いていた。
オーナーは、ホストに比べ華やかさも何もない単なるおばちゃんだが、これが相当なやり手である。
ナンバーワンホストなどと言って胸張って喜んでいても、おばちゃんからすれば単なる駒の一つに過ぎない。可愛いものである。それほど力量差がある。
私は次々消費されていくホスト達が哀れだった。それと共に、この世界で、いつまでも使われていてはいけない。そう痛感させられた。