義父は、老人ホームに入所したのですが、その前に自宅の庭で、尻餅をついて動けなくなったりして、近所の方々に随分と助けていただきました。




それで女房が、近所の方々に「この度老人ホームに入所することになりました」という挨拶をして回りました。




そこから始まったのです。クレクレ攻撃が。




まず 一人暮らしの父と交流のあった近所の女性Aさんから、女房に「玄関先に歩行器が置いてあるけど、近所に足の悪い人がいて、その人が欲しといっている」と連絡がありました。




父が使っていた歩行器で、もうずいぶん古くなっていましたし、義父がもう自宅に戻ることはないので、女房は、そんなにお困りでしたらと、無償で差し上げた。




しばらくしてその歩行器を受けっとったYさんからお礼の電話がありました。女房も知っているご近所さんでした。




「紹介してくれたAさんにも何かあげてくれないだろうか。それとお父さんの大工道具もいただけないだろうか」という何とも厚かましい申し出がありました。




これには、さすがに女房も怒って「父親はまだ生きています。私たちが勝手な真似出来ません」と返事しました。




義父は、大工一筋60年。その道具は、義父の魂がこもったものとして子供たちに形見分けしたいと女房は思っていたのです。




暫くしてYさんが、菓子箱持ってお礼に来られました。杖も突かずに軽やかに歩いておられたとさ!




 


 




続きはまた