私事だが、5月末に倒れた時、正月以降は2日しか休みが取れていなかった。




自営業で、定期・定額に給料が入ってくるわけではない。そのころ売上が落ち、債権回収も上手くいかず正直焦ってもいた。




自分の体調を考える余裕などなかった。その上、家族と離れての単身生活だったから朝起きてから寝るまでの仕事中毒。




しかし、これは私だけでなく、結果責任の激しい世界で生きている中小企業経営者や厳しいノルマがかかる民間企業のサラリーマンならよくある事だ。




救急車で運び込まれた集中治療室(ICU)で、これでしばらく休めるとホットした。死にかけてるのに(笑)





確かに自己管理の問題はあるのだろう。高血圧体質だのに毎日ではないが、酒を飲む日もあった。また、自分はプレッシャーに強いとの過信もあった。





だから「自己管理出来ていないと」と指摘されれば、思い当たる節もある。だから、直ぐに反論できなかったのだ。




だが、その人の暮らしぶりを全く知らないのに、治療側だからと言って、いきなりこんな言葉が、許されるのだろうか?突然の大きな病で、患者は大きなショックを受けているのだ。





 


 

◆脳卒中の5大危険因子といわれるものは次のようなものである。





1.高血圧(血圧が140/90mmHg以上)


2.糖尿病


3.脂質異常症(特に悪玉のLDLコレステロール)


4.不整脈(心房細動)


5.喫煙




他にも、男性、高齢者、肥満、過度の飲酒、運動不足などが脳卒中の危険因子とされている。




これほど多くの危険因子があれば、中高年男性の多くが、何れかに当てはまる。だから「自己管理」を持ち出されると、反論できないのだ。


 


しかし、この中で、脳卒中を発病するのは少数だ。




逆に女性で、これらの多くに該当しない人でも、脳卒中患者は多くいる。


 


ちなみに母は、高血圧、糖尿病であったが、脳卒中とは全く無縁、94歳まで生きた。


 




◆ストレスホルモン


 




 

私は経験上、ストレスによる血圧の急上昇が脳卒中に大いに関係していると思えるのだ。普段上120~130の血圧が、救急車の中で170まで跳ね上がって驚いた。


 


東邦大学医療センターの小山 文彦教授は




『ストレスホルモンは、「自律神経(交感神経)」の活動も活発にし、血管を締め上げ、心拍数が過剰に増加し、血圧を異常に高い状態にし、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす』と主張されている。


 


これまではストレスを、客観的に測定し数値化できなかったので、注目されてこなかったのだ。


 


ストレスホルモン(コルチゾール)は、副腎でつくられる代表的な副腎皮質ホルモンだが、脳卒中予防において、コルチゾールが過剰に分泌されてないか、血液検査でもっと注目されていいと思う。


 





 
それじゃ~続きはまた