【高野山 真言宗総本山 金剛峯寺】





旅の3日目、高野山にようやくたどり着いた 。長年、一度は訪ねたいと思っていた場所だ。


 


山深く、樹齢何百年といった木々に覆われ磁場の エネルギーというようなものを強く感じる場所で、古刹(こさつ)にはふさわしい。




でも、私が紀伊半島の熊野で感じたエネルギーとは、何か異なるものだ・・・。違和感と言っていい。


 


暫くぼんやりしていて、ふっと思いついた。



それは、 戦国武将が数多く 埋葬されていることへの無意識の嫌悪感じゃないか?!


 


 多くの人々を覇権争いで死に追いやった戦国武将たち。


織田信長をはじめその血にそまった歴史上の有名人物が、英雄のごとく数多く祀られている。


 


一方死に追いやられた多くの人々の墓はここにない。




 


 貴族仏教(貴族,武将等の支配層から多くの寄進を募る)と言われる真言宗のありようをよく表しているとも言える。




本家をはじめ私の姻戚には、同じ貴族仏教と呼ばれる天台宗(比叡山)の檀家が多い。真言宗の僧も何人か知っている。




真言宗の開祖である空海の痕跡を辿る四国巡礼旅をする人々、そのお接待を長年続けている人達を私は強く尊敬もしている。




だが、高野山の真言宗の総本山「金剛峯寺」の前に来て佇(たたず)んでいても、馴染むことができない 気を感じるのだ。


 


空海とともに戦国武将の墓も多くある奥の院はそのまま通り過ぎ、 早々に 高野山を後にした。


 







それじゃ~また