さて三好春樹先生の片麻痺リハビリ本です。この本は機能回復リハビリについてではなく、片麻痺になった人が、「毎日の生活をどうつくるか」というの視点で書かれた本です。
「麻痺した手足でどう生活していったらいいのか」その問いへの答えが具体的に書かれています。
いったいどうやって起き上がればいいのか、どうやって立てばいいのか、どうやって浴槽に入るのか、他にも食事、排便、ベット選び等幅広く片麻痺生活全般にわたる具体的方法が、介護方法も含めて記されています。語り口もわかりやすく図も豊富で非常に読みやすい本です。
目からウロコ! 三好春樹のまちがいだらけの片まひリハビリ―脳卒中で寝たきりにならない在宅介護のコツ (ほっとくるブックス)
- 作者: 三好 春樹
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2009/06/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
あとがきにはこんなことが記されています。
私が見たNHKの番組(闘うリハビリ)には最後に救いがありました。元カメラマンの片麻痺男性が紹介されたのです。彼は「手足のまひが治るかどうかはどうでもいい」と言い切るのです。もともと昆虫の写真を撮っていた彼は、片麻痺になってからはうまく動かない上肢で三脚を抱えて、花の写真を撮っています。手足のまひより、自分がやりたいことができるかどうかこそ大切だというのです。
そうだ、リハビリとは闘うものではない。いかに生きるかということだ。そのことを彼が教えてくれたのです。
三好先生のお考えがよくわかる一文です。
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