前回(7)のブログは「年老いて、男は言葉を失う」をテーマにしましたが、今回は、一人暮らしの男と女の会話頻度をデータを使って考えたいと思います。



データは国立社会保障・人口問題研究所の「2012 年社会保障・人口問題基本調査」65歳以上の一人暮らし(単独世帯)から引用します。



まず、アンケート調査の結果を見てみましょう(表-1)。それをグラフ化(図-1)しています。


これによりますと、65歳以上の一人暮らしの男と女の会話頻度は大きく違っています。特に会話頻度の少ない人の割合です。「2週間1回以下」が女3.9%に対して男は16.7%です。何と男性の6人に1人は2週間で1回以下しか、会話していないのです。



設問は「2週間で1回以下」ですからこの中には0回も含まれます。またこれは65歳以上ですから、さらに高齢者はもっと会話していない可能性も考えられます。




毎日会話するのは、男性は半分の50%、女62.8%ですから、女性よりは割合は低いとはいえ、男性でも毎日会話する人も半分はいます。この人たちは一人暮らしとはいえ地域等社会的なつながりがあるのだろうと思います。




やはり佐野洋子さんの前回のご指摘のように年老いて言葉を失うのは圧倒的に男性のようです。これは事実として認めた方がよさそうです。




では男性は、言葉を失くさないためには、どうすればいいのでしょうか。友人などとはある程度深く親密な会話ができますが、残念ながら毎日会うわけには行かない。そこでリハビリと同じで「多頻度少量」を心がけるのはいかがでしょう。




前回述べた様に、女性によくある「自慢話」「噂話」「悪口」は私は醜いと感じますが。挨拶にプラス2~3言喋れる人を多く持つことが良いと思います。

私は週5日程度、公園でリハビリ散歩しますが、男性は挨拶もしない人が多い。これは非常にもったいない事です。できるだけ自分から挨拶して知り合いを増やすようにする。




私も数人ですが、この方法で知人が増えました。時に30分も会話が弾むこともあります。お互い名前程度しか知りませんが、この距離感も非常に心地よいものです。




男性の皆さん、ぜひ二度目の「公園デビュー」を果たしてください。




それじゃ~また。





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