入院目的のもう一つが「治療スタッフ等との人間関係を良好にする」訓練をするということです。コミュニケーション能力を高めると言う事です。医療スタッフとは、病棟で世話になる看護師さん主です。他にもセラピストや医師、入院患者などもいます。

将来介護が必要となったとき、介護者との関係を良好に保ち楽しく過ごすためにも是非この能力を高めておきたいのです。この方面の達人を見いだすとともに、逆にダメな患者もじっくり観察したいと思っているのです。


看護婦さんによって気が合いそうなタイプ、どちらとも言えないタイプ、どうも苦手と感じるタイプがあります。苦手なタイプとどうつきあうかは、別の機会に詳しく述べたいと思います。


 


総じて看護師さんとの関係が良好な方は、失敗などに寛大です。

忙しい看護師さんは頼んだことがなかなか実行されなかったり、些細な要望は忘れられたりします。わたしは入院4日間はシャワーの時間をとってもらえず、吹き出物を肩に作ってしまいました。このような行き違いなど入院当初は必ずと言っていいほど起こります。

看護師さんとの関係が良好な人は、この点が寛大なのです。当然、問題を指摘しますが、看護師さんが謝ってくれば、もうそれ以上文句はいわないのです。これは良く喋る人、喋らない人ともに共通でした。逆に隣の人のイビキがうるさい。指定した時間きっちりに薬を持ってこなかったと何でもかんでも看護師さんに文句を言っていたひとは、2ヶ月入院しても看護師さんとも同じ入院患者とも、時に冗談言い合うなど良好な関係は築けてませんでした。たとえ口数が少なく愛想は良くなくても寛大であることが何より「守るべき最低ライン」に思えました。


 


私の場合、コミュニケーション向上の成果はまずまずでした。私はこれまで相手から積極的に話しかけられたり、世話をやかれると言うことがなかったのですが、今回でこれが変わってきました。

例えば私の靴のマジックテープがゆるんでいる等気楽に声かけてしゃがんで直してしてくれるのです。普段そんなに言葉を交わす人ではありません。また子供扱いされることも全くと言っていいくらいありませんでした。私という人間の持つ雰囲気が多少変わったのではないだろうか…(柔らかく話しかけやすい)。もし、本当にそうならこんなうれしいことはありません。


 


また7年前、一緒にリハビリした人たちが陣中見舞いに来てくれたことも大変うれしいことでした。全て病気後に知り合った人たちですが、7年すぎてもいい関係が築けていることは何にもまして大きな喜びです。中にはこのブログをご覧になっておられる方もあり大いに励まされました。


 


それじゃ~また。