(2)檀家制度に潜む罠 


 





◆檀家は高額なお布施を払わなければならない




皆さん檀家というのをご存知でしょうか?お盆にお墓参りに行かれる方は、ご存知だと思うのですが、檀家(だんか)とは、ある寺に属し、お布施をして寺の財政を助ける家(人)のことを言います。


 


檀家はお寺にお布施をすることの代わりに、お寺からご先祖様や故人を手厚く永代にわたって供養を受けることができます。寺によっては、檀家の組織があり、その代表が檀家総代です。


 


◆檀家制度は江戸時代から始まりました。元はキリスト教の布教阻止を目的に始まっていますが、檀家の囲い込みが寺の経済的基盤を安定させた。反面、仏教の教化(教えを広めること)の衰退ももたらしたと思います。




◆私は親戚の田舎の葬儀に何度も出ましたが、喪主となった 従兄弟たちは、そのお布施の高額なことに嘆いていました。葬儀の日は、お坊さんが数人来るのです。もうお坊さんの互助会みたいなものです。寺に払うお布施が時に100万近い金額にもなるのです。




それだけではありません、寺の屋根の修理などになれば檀家は、一軒当たり100万円は覚悟しなければなりません。私が驚いたのは、我が自治会内にある寺は、住職の息子の勉強部屋を作るのに布施を要求しました。


 


◆過疎化にともない檀家の数は減少し続けています。住職も2~3の寺を掛け持ちされている人も多くなってきました。また教員と兼ねておられる方は昔から多くいました。


 


高額な布施をともなう葬儀は、急速に支持を失っています。近頃は「坊さんの派遣」まで出てきました。


 


◆つまり檀家制度は、時代と合わなくなっていると思われるのです。


 


檀家料や葬式で高額のお金を取る。しかし、災害などがあっても人々に寄り添えない。


 


苦労知らずの世襲僧にそんなこと期待できるはずもありません。




 




それじゃ~また。