知る人ぞ知る郷田良家氏の名作。週刊誌連載当時、電車の中で涙するサラリーマンが続出したとの伝説があります。







自虐の詩 (下) (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト)



  • 作者: 業田 良家

  • 出版社/メーカー: 竹書房

  • 発売日: 1996/06/01

  • メディア: 文庫







私は最初、貧乏、不幸を売り物にする何て変な漫画なんだと思っていました。しかし幸江の幼少時の話、同級生の熊本さんが登場するあたりから、がぜん引き付けられました。


小林よしのり氏の大ヒット作「おぼちゃまくん」の「びんぼちゃま」と似た境遇で、さらに、もっとたくましくしたタイプ。小学校で生徒が飼っているニワトリを食用として盗んで持って帰ったような覚えが・・(笑)


中学卒業後、犯罪を犯した父のせいで、幸江は町を出ます。熊本さんが一人だけ、弁当と餞別を持って、見送ります。


最終回、幸江と熊本さんの東京駅ホームでの再会シーンでは、だだただ泣きでした。幸江、イサオもいいですが、私は極貧でも毅然とした熊本さんが一番好きでした。







それじゃ~また