■前々から時々見ていたのよ




私、ヘルパーやってたから




がんばってるなあ~って




それで思い切って




声をかけたの


 


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■「スムーズに歩かれるようになっておられますね」




同年輩と思しき見知らぬ人




「前から見ておられたのですか」




「ええ」




そのまま会釈され去って行かれた。


 


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■さっき目の前を横切った人が




戻ってきた




「あの~、肩おかししましょうか?」




遠慮がちな声




「大丈夫です。ご親切にありがとう」


 



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■薄ら笑い




あんた、〇〇さんやろ




大変やなあ




唇の端に浮かぶ




薄ら笑い




なかなか慣れない


 


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■チャチャチャとわしがやったるわ


 




家の周りの草刈りができないんか、





それならわしが行って





チャチャチャと草刈り機で刈ったるわ!





散歩で知り合ったおじいさんが





そう言ってくれた。


 


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■あっれ!





今日はこんなとこまで





歩いてきたんか





頑張るなあ





あんた


 


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■あんた





毎日感心やなあ





うちの女房





足が痛いと





家の外に出たがらんのや


 


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やはり見てくれている人はいるのです。リハビリも大切ですが、こんな、さりげない交流はかけがいないものです。


 


実際に、脳卒中でのことが載っている本を貸してくれたり、草刈りしてもらったり、季節の野菜を頂戴することまであります。ありがたいことです。


 


それじゃ~また