◆2020年の株式市場は、コロナ・ショックで、激動の1年だった。



日経平均株価は2019年12月27日で 2万3千837円、それが2020年3月20日には1万6千552円まで暴落した。




それから急反転して、2020年末の株価は2万7千444円にまでなった。これは三十年ぶりの高値である。激動の1年も終わって見れば、前年末より3千600円高となった。実態経済はコロナショックから立ち直ってないにもかかわらずだ。




私も3月の大暴落では、これまでの利益(評価益)の数百万が、あっという間に吹っ飛んだ。





ただ2018年末に日経平均が2万0014円に暴落した時、さらなる暴落に備えて、一部の投資信託を売却しキャッシュポジションを増やしていた。その後株価が持ち直したことからその資金をそのまま維持していた。




だから、次に日経2万円切りの暴落時には、買増す方針を立てていた。




”落ちてくるナイフを拾ってはいけない”というのは株式投資の定石と言われるが、遠く20年先30年先から今を眺めれば、たいした落下速度でも落下幅でもない。


長期投資家にとって暴落は必ずしも落ちてくる危険なナイフではないのだ。




今回も 米S&P500と先進国株のETF で3月上旬から、10%下落ごとに買い増していった。




結果12月末で、35.8%のリターンを得られた。






◆2015年以降のトータル・リターンは



投資を初めてから6年間のトータルリターンは45.8%となった。単純に平均すると年率7.7%のである。




名著「株式投資」の著者ジェレミー・シーゲルによると過去200年の米国株の投資リターンは実質年率6.8%であるから、これを少し上回った事になる。




インデックス・ファンドへの投資リターンは45.3%、アクティブ・ファンドや個別企業株への厳選投資が47.3%である。アクティブファンドは手数料がインデックスファンドよりも高い。だから実質的には大して違わない。




 個別企業株は上下に大きく揺れる。損切ラインを10%減としていたので、損切した株も多かった。







ただし、この年率は開始した時に、1度に全額投資したと仮定しての数値である。




実際は2年程度かけて徐々に投資額を増やしていったので、各投資商品別の実質的な年間リターンはもう少し高い。





◆投資商品別のリターン



主要な個別商品のリターンを見てみると表のようになった。 最も良かったのは、アクティブファンドの「ひふみプラス」の80.2%、次いで「ニッセイ外国株式インデックスファンド」64.9パーセントである。




個別企業株は数が多いので、我々片麻痺患者に馴染み深いパラマウントベッドのみあげておく。


この株を買った最初のきっかけは、回復期にパラマウントベッドで寝ていたからである(笑)




現在の投資は毎月の積立投資が主である。




◆これからの投資の方針




基本的には大勝を狙ったものでなく、年数パーセントのリターンが得られば十分である。


投資の素人が、勝てる戦略は非常に少ないと思う。ウォーレン・バフェットが言うように、最終的にはアメリカ株 「S & P 500」を中心としたインデックスファンドへの長期投資が、安全に資産を増やせる可能性が高いと思う。




これからは積立投資を地味に続け総資産の40%になった時点で一応投資は終了し、資金が必要となる80歳ぐらいまでそのまま置いておくつもりである。




もちろん大暴落時には、今回の様に、多少買増ししたい。




以上が、私の今年度の投資結果と雑感である。


 


脳卒中で仕事が出来なくなり、仕方なく始めた投資である。


80才以降、老人ホームに入って生活できる資金があれば良く、いまさら大した贅沢がしたいわけでない。それまでに死ねば、女房にそっくり残してやれる。




女房に確認すると、株で稼いでいる間は、私はお払い箱にはならないようなので、何とか今の成績を維持したい(笑)


 


それじゃ~また