◆私はリハビリ入院中、看護師さんとは割と良好な関係だと思う 。




病室で、ナースコールを押すことは滅多にない。これは 極めて当然である 。




リハビリで入院しているのだから。リハビリとして 日常生活のことは、ほぼ一人でやろうとする。普段家庭ではやらない、急須や湯呑洗も毎食後に自分でやる。





◆ただ大きなギャップを感じることがいくつかある。




治療者からすれば、我々が事故なく無事に退院してくれるのが第一である。しかし我々の思いは日常生活を少しでもスムーズにしたい。健常者に近づきたい、だからこそのリハビリ入院なのである。


 





◆そのギャップが顕著にでるのが階段の上り下りやシャワーである。普段日常的にこなしていることが、病棟では極度に嫌がられる。見守りが必要だと強い口調で指導される。




だからリハビリ入院すると、かえって自主リハビリが制限されるというおかしな事態となる。




◆このギャップを病棟で優位な立場の看護師さんは理解しようとしない。看護師さんは仕事仲間や職場環境には強い関心を持っているが、患者のこんな思いには無関心だ。だからギャップを埋めようとしない。




ボツリヌスを何度も打って、年2回リハビリ入院する ベテランの患者の知人も、こんなことでリハビリ入院するのは、つくづく嫌になったとこぼす。




◆激務なのは十分理解できるが、この視野の狭さは何だろう。いつも怒りを覚える。




サービス業は一般的に激務だが、顧客満足度が低いと死活問題となる。だから顧客のことも考えるが、医療関係者はこのサービス・マインドが著しく低いのだ。


 






◆看護師さんも個人的にはいい人が多い。しかし職業上では多くの人に、治してやる入院させてやっている。という上から目線を感じる。


 


◆事故がないのが一番、医療訴訟は御免だという現代の状況は十分理解できる。しかしリハビリ患者の良くなりたい願いが、二の次三の次となっている現状は承服できない。プロとしてギャップ改善の方法はあるはずだ。


 


 


私はリハビリ入院を止めた。


 


 【追伸】


私は、おしゃべり野郎なので、普段から看護師さんとのコミュニケーションは取れているように思う。


 


結果、親身に相談に乗ってくれたり、リハビリ室のセラピストに進言してくれたり、条件付きながら私の階段自主リハビリを認めてくれたりして、大変感謝している。


 


ただ病棟全体としてどうか、というのが今回の話である。


 







それじゃ~また