セラピスト(理学療法士)もこれだけ違うのか!久々吠えました。





リハビリ室でおじいちゃんおばあちゃん に対して偉そうに指導しているセラピスト。若い男性のセラピストに多い様に思います。老人を子供扱いにして悦に入っている。




加えてそのセラピスト(理学療法士)は 「頑張って!頑張って!」とひときわ大きな声なのです。力を出し切るために鼓舞しているのは十分わかりますが、広いリハビリ室に響き渡る大声。「そこまで大きな声を出すか!?」と、脳に損傷を受けてから大きな声や音にビクッと体が大きく反応してしまう私は(これ歩行時は怖いのです)、普段から苦々しく思っていました。




ある時私は鏡(移動式)に向かって歩行練習をしていました。もちろん事前に私の担当のセラピスト、理学老奉仕(誤変換 笑)のU先生に許可を貰って、鏡を出してもらって歩いていたのです。




突然、私のそばに例の大声の若いセラピストが近寄って来て「担当の先生は誰?」と聞いてきました。私が「U先生です」と答えると、それ以上は何も言わずにU先生の所に歩いて行きました、そしてさっさと鏡を片付け始めたのです。どうも自分の担当患者の10メートルのタイムを測りたかったみたいです。突然鏡がなくなった私は、茫然。仕方なくその場を離れました。





そしてしばらくして、私とU先生とが話していると、その大声の若いセラピストがやってきて、「すみませんでした」とU先生の方に向かって言います。側にいる私は全く眼中にない様子です。




「どうして、鏡使っている俺に断らずに勝手に片付けたんや!?」私が少々頭にきて言うと、




「はぁ~!?」あごを上げて、逆に私をにらんできました。これで私の闘魂に久々火がつきました。




「こら!片付けるのやったら、まず使っている俺に断るのが先やろ!」




「すみません私が悪かったのです」何と、U先生が私の肩を押しとどめ必死に止めようとするのです。




「先生は何も悪ないやん」私は矛を収めざるをえませんでした。




私の担当のU先生、なかなかの苦労人なのです。社会人を5年経験したのちに理学療法士を目指して専門学校に入学。35歳と少々年を食っているこの人は、患者を子供扱いすることなど一切ありません。




どんな老人相手でも態度は一貫しています。相手の話をじっくり聞く柔軟性もある出来た先生なのです。リハビリに関しどしどし質問し意見を言う、煙たいベテラン患者の私に対しても嫌な顔を一切見せず。丁寧に自分の意見を言い、私のやり方も認めてくれます。それで、今日は私の希望で鏡を見て歩行訓練していたのでした。




やはり学校から学校へと社会に出ることなく先生になった人と、民間の社会人を経験してきた人では、大いに違います。慢性期の患者が入院する私の病室の患者はU先生がほとんど担当されています。これはナイス人選です。




その大声の若いセラピストですが、その後、寝っ転がってU先生に関節可動域訓練を受けていた私の枕元にやってきて、「先ほどは大変申し訳ありませんでした」とひざを折って今度はしおらしく謝ってきました。



(吠え)セラピストの皆さん。技術だけでなく人間も磨かんと、そのうち肝心の技術も頭打ちまっせ!


それじゃ~また。