病苦から解放されるためのマインドフルネス瞑想 


 


この本で何が書かれているのかと言うと、これまでの仏教のお寺には、人々の心の悩みや苦しみを癒し救う具体的な技術がなかった。 そしてそれを実現するが小乗仏教、大乗仏教に次ぐ「仏教3.0」であると定義し、その実現の為に、具体的にマインドフルネス瞑想によるメソッドを提言しています。


 


なお、マインドフルネスとは、心身を整えるトレーニングのことで、アップルやグーグルが社員研修に取り入れ話題になりました。また心療内科の現場でも徐々に用いられているそうです。


 


これらには宗教的な側面は全くありませんが、禅の瞑想と通じ合う面が多くあります。


 


 


マインドフルネスと禅瞑想の統合を目指されているのが著者の山下良道師です。




具体的には、ワンダルマ・メソッドと言う座禅による瞑想です。主に3つのパートがあります。





パート1.体の微細な感覚を観る瞑想


パート2.慈悲の瞑想


パート3.呼吸を観る瞑想




さらにこれに加えて、室内と室外で行う次のパートがあります。




パート4.歩く瞑想




これら瞑想の実践を通して、次々と心に浮かんでくる苦い思いから人を解放しようという試みです。




これらのパートは、私が脳卒中後遺障害のリハビリで取り組もうとしていた方法と奇妙に一致するのです。




それは主に、筋緊張を緩めるため呼吸法により体の力を抜くこと。脳の認知過程を活性化させるため、身体各部位の感覚を取り戻すことです。


さらに、心を整え精神的な苦しみからも、解放されるというのです。


 








青空としてのわたし



  • 作者: 山下 良道

  • 出版社/メーカー: 幻冬舎

  • 発売日: 2014/05/30

  • メディア: 単行本









本当の自分とつながる瞑想 (河出文庫)



  • 作者: 山下良道

  • 出版社/メーカー: 河出書房新社

  • 発売日: 2020/05/01

  • メディア: 文庫













何の準備も費用もかかるわけではありませんので、私も取り組んでみることにしました。ただし、脳卒中後遺障害の病苦からの解放というのが目的ですので、呼吸法にしても座った状態で行うのか、ヨガのようにポーズを伴いながら行うのか、あるいは太極拳や武術、システマのように動きの中で行うのかいろいろな方法を試してみたい思います。特に歩行中の呼吸を重視して取り組んでいきたいと思います。




障害の程度によっては、真向法も行えると思いますが、私の場合は、身体的に難しかったです。


 


まだほんの入り口ですが、かなり長期間に亘る取り組みとなる気がしています。


 


参考までに、私がパート2の慈悲の瞑想(念じる瞑想)で、最後に唱える文言を記しておきます。




(脳卒中後遺障害を持つ)同病の方が、幸せでありますように




(脳卒中後遺障害を持つ)同病の方が、全ての苦しみから解放されますように 


 


皆さんも、よろしければ数回念じて下さい。病苦からの解放に同病者同士の繋がりは大きな力を持ちます。


 


 


それでは、私は修行・メソッドを続けます。これ結構楽しいのです。


 


瞑想は、万一寝たきりになったとしても大丈夫です。ベッドで瞑想し、心を自由に青空に遊ばせたいと思います。


 


それじゃ~また