◆10代の体験ってどうしてこんなに長く尾を引くのだろう。 壮絶な体験と言えば戦争体験であろうが、10代でなら深い傷となって消えることはなく一生尾を引くのだろう。 他にも、親からの虐待、学校でのいじめ、恋人の裏切りといったことは若いだけに防御のすべを知らず、トラウマとなってフラッシュバックする。
◆私も今も時々うなされることがある。しかし、初老に差し掛かって命の先行きが見え始めて、別の感慨も生まれてきた。 それは、こんな深く、大きな傷を与えた側じゃ無くて本当に良かったということだ。
◆逆なら、自分の人生は、やはり罪深い。死に近づいても 後悔と懺悔の気持ちから逃れられないだろう。 もちろん、傷つけた側にも、言い分、理由はあるだろう。ただ、ほとんどは引きずることなく忘れ去っているだろう。
だからこそ、その人生は罪深いのだ。結果はおおよそ見当がつく。身近な人間関係で何らかの問題を起こしていると思う。
◆もし人生に収支があるなら、この悲惨な出来事は、私の人生にプラスに働いた。その後の出会いが、私の人生を確実に豊かにしてくれたのだ。
悲しみ自体は消えないのだが、そこを超える知恵も見えてきた。
| ||
それじゃ~また | ||
- 障害と自由句