私が社会人になって、雇い主である師匠に初めて教えてもらったのはこのことだ。


 




◆「かしこ阿呆」は、賢そうに講釈垂れるが、本質は馬鹿な奴。関西の商売人では最も嫌われ、冷笑される。


 


大阪の「阿保」に対して、東京の「エエカッコしい」のイメージだろうか。


 




◆一方「阿呆かしこ」は、普段バカな冗談ばかり言ってるが、本当は非常に賢い人だ。


 


師匠もそうだった。同じアホでも、こんな人が混じっているから、油断ならない。




◆「あんたが、民間人(商売人)として生きて行くなら、最初にそのプライドを削らんとあきまへんで」鼻っ柱の強い私に、師匠は鋭い目つきで言った。




◆あれから40年、この言葉は本当に役に立った。「かしこ阿呆」が多かったのは公務員、教師、国に守られている一流企業のサラリーマン、芸術家(きどり)、政党ヒモ付き市民運動家等である。


 


こんな人は、おだてておくだけでよい。まともには相手にはしない。





◆しかしネット社会になって、知識に簡単にアクセス出来るからか「かしこ阿呆」が増殖している。所詮、猿真似の理屈に過ぎないのに、鼻高々。こちらの方が恥ずかしくなる。


 





それじゃ~また