障害は自己責任か⁈(その6)補足しますと [障害者として生きる]
「障害は自己責任か⁈」を5回にわたって書いてきましたが、知人たちに感想を聞いてみた所、ちょっと誤解があるように感じました。そこで少し補足します。
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◆「過失がゼロだから自己責任を問うな」
と私は言っている訳ではありません。 ◆自己責任(自己過失)が100%と言えない状況
で、自己責任のみを問われるのは、納得できないと言っているのです。 義父は脳梗塞を発病しましたが、酒は飲まず、煙草も発病の数年前にはぴったりと止めていました。楽しみはコーヒーだけという暮らしで、血圧も血糖値も問題ありませんでした。 一方私の母は、高血圧、糖尿病でした。しかし94歳で大往生するまで脳卒中とは、無縁でした。 義理の父に大きな過失があったとは思えないのです。一方、母には過失はあったと思いますが、全く脳卒中には縁がなかった。こんなこと、周りで結構あるのです。 ◆過失度割合
交通事故では、自己過失が100%というケースはあまりありません。酒を飲んでいたり、横断歩道で歩行者を撥ねた時など、特殊なケースを除いて、自己過失100%という保険査定はまれです。 ◆自己過失と因子(結果をひき起こすもとになる要素)
例えば血圧管理が30%、仕事上の慢性的なストレスが30%、体質遺伝が30%、急激な天候や体調の変化が10%とすると、自己過失は50%超えないように思います。 こんなケースで、脳卒中=自己責任と思われることに対して異を唱えているのです。 もちろん、「××因子が〇%」というふうに単純に解析出来る訳ではありませんが、上記の様な多様な因子が複合的に絡まって実際は発病しているのではなでしょうか? ◆好き放題してきた結果だから自己責任だ
自業自得にもかかわらず、バリアフリー化、生活保護、障害年金など社会コストばかりかかる中途障害者。おまけに生産性もなく税金も納められない。
こんな社会のお荷物に価値などない。抹消しても構わない。 ◆競争社会では、こんな論理展開になりかねない。だから単純な自己責任論には抗うべきです。 もちろん、個人的に、これまでの自らの暮らしを省み、自己反省することは大切なことです。しかし、社会の声に対しては同病の仲間の為にも毅然と反論すべきと思うのです。 |
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それじゃ~また
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