「昔はやんちゃで、」多少自慢げにそんなこと言う男がいるが、私は、そんなことを無邪気に言えない。罪の意識があるからだ。

 



確かに幼少よりひどい目にあってきたが、反面他の子をひどい目にも合わせた。申し訳なかった気持ちは何十年たっても抜けない。私は弱かった。



 



しかし今、重度の身障者だが、幸せである。


20代の終わりに出会った女房が、わが身を救ってくれた。今考えても、そうとしか思えないが、なぜこんな幸運が舞い降りてきたのか?


それからも生き残る為の厳しい競争はあったが、一方で利他も忘れなかった。


小さな利他行を最後まで、ひっそりと続けたい。そして魂が身体から離れる時、ひどい思いをさせた人達を訪れ謝りたい。







 

それじゃ~また