日本のナイチンゲールと呼ばれた看護師、黒田裕子さん.そんな黒田さんを取り上げたドキュメンタリー番組を見たわが妻がそっと私にメモ書きを渡してくれました。

病気を診るのではなく
暮らしの中で人を観る
することよりもいること
話すことよりも
聞くこと

いよいよスポーツメガネのボス(前回の記事ははこちら)が、我が家にやってきました。
彼のリハビリ室の言葉から私も妻も期待に胸膨らませて待っていました。

 
 彼は玄関での挨拶もそこそこに、いきなり尺を取り出し上り口の高さを測り始めました。そして「玄関に椅子を置いた方が良いねえ。狭いから小さな丸椅子でいいですわ」といきなり言い出しました。私は発病7年、手すり1本での玄関の昇り下りには全く不自由は感じていません。

上がり口に腰かけて下肢装具もスムーズに脱着できています。それを別に小さな丸椅子を置けとは。私たち二人はただ口をあんぐりしているだけ。

一席ぶったあとで、廊下をキョロキョロしながらようやくボスは私の部屋に入ってきました。そして一言「メガネさん、スクワットやってみましょうか」「ここでですか?」「はい」私が仕方なく始めると女房がすっ飛んできました。

「音がするから慌てて来てみたんやけど、お父さん何しとるん!!」「体操」女房の顔は完全に怒っており、それからは奥に引っ込んだまま。ボスが満足顔で帰ったあと「私はお父さんの部屋中眺めて色々話するとばかり思ってお茶の用意してたんや。こんな趣味が詰まった部屋に入っても何も感じなっかたんか!?」私達には悪い冗談としか思えない家庭訪問でした。


翌日すぐにケアマネジャーに来てもらい相談の上「もう二度と家庭訪問は受け入れません」とデイケアを運営する病院に強く申し入れていただきました。

(本日は妻が吠え吠え)あんな上から目線で物言う人久々見たわ!学生への指導も口先だけやったんや、結局あんたは片麻痺患者の暮らし方に興味なんか全くないんや!

これ本年(2016年)の実話やから本当に情けない。
でもこの件があってからボスの言動は改まり多少横柄さがなくなりました。


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