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困った入院患者(2)福耳さん [障害者として生きる]

困った患者の一人に福耳さんがおられました。75歳、脳出血後わずか一年半で関節の拘縮がすすみボットクス注射を受けて入院して関節可動域訓練を受けているのです。

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この人「いた~い、いた~い」といつも泣いているのです。女性看護師さんの介助でベッドから車椅子に乗り移るとき「いた~い、いた~い」と幼児のように泣き、また車椅子からベッドに戻るときにもそばにいる人間が情けないくらい哀れな声で泣き叫ぶのです。もちろんリハビリ室でも情けない声を出し続けます。

 

そして頻繁にナースコール。5分間が辛抱できないのです。それで少し気にくわないと看護師さんの腕を叩くのです。「痛いやん福耳さん、やめてよ!」それだけではありません「やめてよ!手握らないで!」ついには「ヤメテ!!〇ぱいさわらんといて!」もうやりたい放題の問題児。奥さんが来れば、「あんな人(理学療法士)あかん!すぐ退院したいんや」と哀願している。

 

ある日私がリハビリ室から戻ってみると福耳さんのベッドに違う老人が寝ている。私が挨拶すると、私の元いた部屋は、他の患者のベッドサイドのポータブルトイレの臭いがきつくとても食事できない、それでこの部屋に変えてもらった。と言われるのです。と言うことは、福耳さんはその部屋にトレードされたということです。

 

確かにナースステーションには近く看護師さんは楽でしょうが・・。

私の部屋に以前からいる元収入役も一日しか持たなかった、恐怖の臭い部屋なのです。

 

ペナルティーということか、元々食が細い福耳さん、栄養とれるやろうか多少心配になります。でも自業自得でしょう(笑)。

 

それじゃ~また。


タグ:入院記
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